■多くのプレイヤーを挫折させたステージ8に大苦戦『高橋名人の冒険島』
続いてプレイしたのは1986年にハドソンから発売された『高橋名人の冒険島』。当時大人気だった高橋名人を主人公にしており、続編も発売されているが、この初代の難易度の高さは異常で、これまた筆者の周りにクリアした猛者はいなかった。
ということでこれもまたネットでの攻略情報を頼りにクリアを目指す。
まずステージ1-1のラストのハチ助をゲットして、無限コンテニューの権利を手に入れる。ノーコンティニューではさすがにクリアは無理である。
このゲームの難しさの1つの要因として、似たようなステージが続くということが言えるだろう。特に洞窟のステージは「ん? 前にも見たような構成のステージだな」と思ってしまうぐらいだ。だが、そこに罠がある。
たとえば、敵キャラのカエルには「飛び跳ねるカエル」と「飛び跳ねないカエル」がいる。この飛び跳ねるカエルが連続して登場する場所があるが、実はダッシュすれば、飛び跳ねるカエルは勝手に高橋名人の上を飛び越えていってくれるのである。
だが、とあるステージには飛び跳ねるカエルの中に飛び跳ねないカエルが1匹交じっており、なんの躊躇もなく正面衝突してやられてしまうこともあった。
こういう、同じようなステージに見せかけて、以前にはいなかった敵が登場してきたり、違ったトラップが仕掛けられていたりと、プレイヤー心理を巧みに突いた作りになっているのだ。
だが、特徴を覚えていけばクリアできないほどではない。何度もやられ、何度もコンテニューしながら少しずつステージを進めていく。
それでもステージ8には苦労させられた。特に8-2と8-3はネットでも難関ステージと名高いステージである。
8-2は大量のタコが飛び交う中、ジャンプで渡っていくステージで、武器さえあればそうでもないが、このゲームは一度やられてしまうと武器を失ってしまう。途中のタマゴの中から武器を手に入れるまでは敵を倒す術もなく、ひたすらよけ続けなければならない。
筆者はここで武器を失ってしまったため、タコの群れを必死でかいくぐり、何度もやられながら最適な動き方を少しずつ会得していった。クリアしたときには高橋名人のキレのある動きに感動すら覚えるほどであった。ここでは30分以上は費やしたと思う。
8-3は、何といっても通称「3匹のコウモリ」と言われる終盤が難所である。落下するリフトからリフトに飛び移りながら同時に迫ってくる3匹のコウモリを倒していかなければならず、挫折したプレイヤーは多いようだ。
筆者は何度か失敗はしたものの、運よくクリアすることができた。
そして8-4だが、これはラッキーとしかいいようがない。8-3を武器持ちでクリアし、その武器を失わないように慎重に進めることができたため、ノーミスでクリアすることができた。奇跡である。
ここは1回でもミスしてしまうと相当難しいステージとして知られているから運がよかったといえる。
以上、難関ファミコンソフト2作に挑戦し、なんとかクリアすることができた。この2作品は難易度こそ高いものの、上級者であればギリギリクリアできるレベルの難易度で、そういう意味でやはり改めて傑作であると感じた。「ネットの攻略情報に頼った奴が偉そうに言うな」…というツッコミはご容赦いただければ幸いだ。