■まさかの新作だった『ひぐらし』
さらに期間を空けて、１３年ぶりにトリッキーな方法で新作アニメが放送されたのが『ひぐらしのなく頃に』。第１期のアニメは２００６年に放送開始し、２０２０年に新しくアニメが放送されたが、これがなかなかに視聴者を驚かせる内容だった。
作画やスタッフが変更されていることや、第１話の放送まではアニメタイトルが『ひぐらしのなく頃に』となっていたこともあり、今回の作品が旧アニメのリメイクだと思った人は多いだろう。
実際、公式からも前作までの繋がりなどは特に公開されていなかった。しかし第４話の放送後にいきなり今回のアニメが「完全新作」であることが明かされたのだ。
タイトルも、『ひぐらしのなく頃に業』となっている。これについて原作者の竜騎士０７氏はインタビューで「“リメイクだと思ったら、途中から新作になっていくのはどう？”みたいな話になった」「『鬼隠し編』だと思ったら、じつはまったく違っていたというような物語を作ったら、考察も含めてより楽しんでいただけるんじゃないか」と語っている。『ひぐらし』と言えば、もともとかなり入り組んだ物語。まんまと原作者の手で踊らされたという人も多かったことだろう。
■待ちに待った完全復活を遂げた『キン肉マン』
『うる星やつら』や『らんま１／２』のように数十年ぶりに放送され話題を集める過去作のリメイクアニメは増えているが、それでは、最も長い沈黙期間を経て「続編」が放送されたアニメといえば？ 答えは１９８３年に最初のテレビアニメが始まり、１９９１年から１９９２年にかけて放送された『キン肉マン キン肉星王位争奪編』以来、３２年ぶりの新作が作られているアニメ『キン肉マン』だ。
ゆでたまごによるプロレス漫画『キン肉マン』は１９７９年から１９８７年まで『週刊少年ジャンプ』で連載。２０１１年より『週プレＮＥＷＳ』にてその続きの物語が連載されてきた。２０２４年より放送が始まった『キン肉マン 完璧超人始祖編』は、これまでアニメで描かれた「キン肉星王位争奪編」の続きとなる新作エピソードだ。
キャスティングは大幅に変更し、キン肉マンの声もおなじみの神谷明さんから宮野真守さんに変更されているが、そのクオリティの高さは２０２４年７月７日に放送された第０話から話題に。Ｓｅａｓｏｎ ２は２０２５年１月１２日に放送開始となる。昭和世代は令和でも『キン肉マン』をリアルタイムで楽しめるわけだ。
１０年以上も経つと、前作のアニメを知らない人もいるのでは？ という心配は不要のようだ。どの作品も幅広い年代に変わらず支持されており、ＳＮＳでは純粋に新作アニメの放送を楽しむファンの声が上がっている。
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