■デラーズ紛争後の彼らの行方は……
デラーズ紛争でバニング大尉を失った不死身の第4小隊だが、ほかのメンバーは生存した。そして『0083』のエンディングで彼らはティターンズの制服を着ており、連邦の精鋭が集う特殊部隊ティターンズに入隊したことが分かる。一年戦争やデラーズ紛争での活躍が認められ、配属されたと考えられる。
そのティターンズが注目を集めるのはテレビアニメ『機動戦士Zガンダム』だ。そこでは「ティターンズは一般の連邦軍より階級が一段階上」などとして、上官を殴るシーンも見られる。その是非はともかく、それほどのエリート部隊に抜擢されたのは、さすがのひと言だろう。
しかし、グリプス戦役(『機動戦士Zガンダム』)以降の不死身の第4小隊メンバーの行方は語られていないため、彼らがどうなったのかは不明だ。唯一、モンシアらしき人物が公式外伝漫画『A.O.Z Re Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-』(KADOKAWA)に登場している。今後どのような活躍を見せるのか注目したい。
『ガンダム』シリーズでも屈指のくせ者ぞろいだった「不死身の第4小隊」。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』を観ただけだと、そのすごさが伝わりづらい。願わくば彼らのような個性的な存在にスポットを当てた作品が世に出てほしいものだ。どこを切り取っても、とんでもないストーリーになりそうで、想像しただけでワクワクが止まらない。