■羂索を「あの子」呼ばわり…師匠なのか?友達だったのか?
天元に対し懐疑的な発言をしていた羂索だが、この二人の関係性は相当前からあり、しかも近しい仲であったこともわかっている。
第17巻第145話にて九十九らに羂索の目的を語り出した時、天元は「あの子の目的は〜」と発言している。これは普通、目上の人間や上司などが年の離れた人に対して使う呼び方に思えるが、羂索と天元の間にもそれらしい間柄が存在しているのがうかがえる。
先に触れたとおり、天元は少なくとも1500年以上生きている可能性が高く、平安時代を生きた羂索や宿儺らよりもかなり年上になる。こうした年齢を踏まえると、「あの子」呼ばわりも分からないでもないだろう。
そして、「羂索は私に次ぐ結界術の使い手」とも話しており、術師としての力量も深いところまで知っている可能性が高い。
加えて、羂索が九十九らを撃破した後、天元を手中に収めんとしていた時には羂索の方から「さらば 友よ」と発言。羂索目線では、天元は友人ポジションだったのだ。
天元は「あの子」呼ばわり、羂索は友人として認知しているというちょっとしたすれ違いこそあるものの、策謀に優れる羂索自身の方から友と呼ばれているため、本当に友人だった、あるいは天元が師匠となって羂索に結界術を教えていた可能性もあるかもしれない。
結局最後まで詳しい関係性は明かされなかったが、昔は術師としての仲もよかったのだろうか?
数々の伏線や謎が未回収のまま残されている『呪術廻戦』だが、日本の呪術界の基底とも言える存在と全ての黒幕の関係性ともなれば、気になるのは当然ではないだろうか?
今後、原作者から謎が明かされることがあるとするなら、その日も楽しみにしたいところだ。