■過去には被害者・容疑者のすべてが長野県警という闇深い事件も!?
被害者と容疑者のすべてが長野県警だった、とんでもない事件についても触れておこう。
それはコミックス86巻〜87巻、アニメ第810〜812話「県警の黒い闇」という事件だ。長野県警の内部に存在するという謎のグループ“啄木鳥会”。そこに所属する県警刑事たちが次々と殺されていく。
この事件では、長野県警捜査一課長として黒田兵衛も登場。大和が殺人容疑で指名手配されるというピンチな展開もあったものの、最終的には大和、上原、諸伏の活躍で真犯人を逮捕。長野県警が自力で解決している。
この事件は、被害者と容疑者のすべてが刑事という長野県警の闇深さと、それと同時に大和、上原、諸伏3名の優秀さが際立つ事件となった。さらには、コナンが直接かかわった事件ながら、解決の場に本人不在という本作でも珍しい事件でもある。
■新作で真相が明らかに!? 大和が巻き込まれた雪崩事故
最後に、来年公開の劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』についても触れておきたい。
前述したように、大和は隻眼で杖を持っているのが特徴的なキャラクターだ。だが、こういった風貌になったのは、とある事件の捜査中に巻き込まれた雪崩事故が原因とされている。これにより大和は左目と左足に大怪我を負い、さらには記憶喪失となって数カ月間行方不明になっていた。
この事故で大和が死んだと思った上原は、事件を解決するため関連する家の者と結婚し、一人で捜査を続けていた。また諸伏も上司の命令を無視し大和の行方を探し続けたため、左遷させられている。
このように大和が捜査していた“とある事件”とそこで起きた雪崩事故は、長野県警3名の刑事にとっても非常に因縁深い事件だ。だが、原作漫画でもこれまで深く語られることがなかった。
その真相が満を持して新作映画『名探偵コナン 隻眼の残像』で明らかになるとされている。特報映像を見る限り、神妙な顔つきの長野県警3名の姿、毛利小五郎の涙……など、シリアスな展開が予想される本作。ファンにとって見逃せない一作となるだろう。
今回は『名探偵コナン』の長野県警についておさらいしてきた。長野県警は、一地方警察でありながら、本作において特別な存在感を放っていた。なかでも、大和敢助、上原由衣、そして諸伏高明は非常に優秀で魅力的なキャラだ。
2025年4月18日公開の劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』では彼らの活躍が中心に描かれ、さらには大和が大怪我を負った事件の真相も明らかになるとされている。公開が待ち遠しい限りだ。