2025年4月公開、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の主役? “黒ずくめの組織説”もあったほど…実は怪しすぎる「長野県警」の謎多きキャラたちに迫るの画像
『名探偵コナン 隻眼の残像』2025年4月18日公開(C)2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 2025年4月18日に公開される劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』。本作は雪深き長野県の山が舞台であり、ゆえに本作における“長野県警”の注目度がますます上がっている。

 『名探偵コナン』の長野県警と言えば、一地方警察でありながら存在感際立つ組織だ。あまりにも優秀なあまり、メンバーのなかには“黒ずくめの組織”とのかかわりを疑われるキャラクターがいるほど。

 そこで今回は、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の公開に備え、長野県警の主要刑事たちと、象徴的な事件について紹介していこう。

■長野県警の幼馴染カップル・大和敢助&上原由衣

 色黒で無精ひげ、長髪を後ろで結び、そして隻眼で杖をつく大和敢助(やまとかんすけ)警部と、その部下・女性刑事の上原由衣(うえはらゆい)。

 彼らはコミックス59巻、アニメ第516・517話、長野を舞台にした「風林火山」の事件で、大和は事件を捜査する刑事、上原は元刑事で被害者男性の妻という立場で初登場した。

 大和はその事件でコナンや服部よりも早く事件の真相に辿りつき、展示されている甲冑に身を包み犯人を待ち受け、事件を見事解決。さらに「すべてを牛耳っているのはあの小僧だ」と、初の事件でコナンがただ者ではないと見抜くなど、抜群の推理力、勘の良さを見せつける。

 この大和の出で立ち、そして何といってもその有能さから(一時的ではあるが)黒ずくめの組織ナンバー2のラムではないかと、コナンから疑われた時期もあった。

 一方の上原は「風林火山」の事件解決後、長野県警に復帰し再び大和の部下となる。上原も非常に優秀な刑事だ。コミックス65巻、アニメ557話「危険な2人連れ」でのエピソードでは、山奥で車がエンストし困っていた阿笠博士と灰原哀を車でピックアップ、そこで上原があまりに鋭い推理と観察力を披露したあまり、灰原が“黒ずくめの組織”との関連を疑い恐れるほどであった。

 そんな二人は、大和35歳と上原29歳と少し年齢差はあるものの、幼いころから一緒に育った幼馴染であり、お互いを想い合っている描写も多い。今後のカップルとしての発展も気になるところだ。

■大和の小学生からのライバル・諸伏高明

 長野県警にはもう一人重要な刑事がいる。それは、長野県警察刑事部捜査一課・諸伏高明(もろふしたかあき)警部だ。初登場はコミックス65〜66巻「死亡の館、赤い壁」でのこと。事件では長野の所轄・新野署の刑事、通称“所轄のコウメイ刑事”として登場した。

 諸伏は東都大学法学部を首席で卒業したあと、キャリア試験を受けずにノンキャリアで長野県警本部に入ったという変わり種だが非常に優秀な人物だ。コミックス96巻、アニメ第983・984話「キッドVS高明 狙われた唇」では鈴木財閥・鈴木次郎吉にその能力を買われ、キッドとも対決したこともある。

 大和とは小学生以来のライバルだが、下記で紹介する大和が行方不明になった雪崩事故の際、上司の命令を無視して捜査し続けたため所轄へ異動させられた過去がある。その後、自力で県警本部へ復帰し、今は大和・上原と同じ長野県警察刑事部捜査一課の一員として活躍している。

 さらに諸伏は、“スコッチ”のコードネームで黒ずくめの組織に潜入し殉職した、警視庁公安部の警察官・諸伏景光の実兄である。諸伏は景光の殉職を知らせたのは降谷零であることにも気づいており、黒ずくめの組織関連でも今後重要な役回りを演じることになりそうだ。

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