■理不尽なまでの戦闘力はまさに映画さながら…『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』ブロリー
1993年に発売されたスーファミ用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』はご存じ、鳥山明さんの人気バトル漫画『ドラゴンボール』を原作とした格闘ゲームだ。そんな本作にも、原作さながらの暴れっぷりを見せた“隠しキャラ”が登場する。
そもそも本作では、主人公・孫悟空が隠しキャラになっているなど斬新な試みが取り入れられているのだが、そんな悟空を上回る高性能ぶりを見せつけたのが、もう一人の隠しキャラ・ブロリーだ。
劇場版アニメに登場したサイヤ人のブロリーは、その凄まじい戦闘能力と凶悪な立ち振る舞いの数々でファンを震え上がらせたキャラクターだ。
そんな彼と戦うためには、難易度を“きびしい”にした状態で孫悟飯を使い、「修行の相手を悟空にして勝つ」、「セル戦で2度目は負ける」などの条件を満たし、ボージャックを撃破すると対戦可能となる。
とはいえ、ブロリーは攻撃力、防御力といった基礎ステータスはもちろん、攻撃の速度や技の破壊力も圧倒的だ。しかも投げや一部の技は受け身が取れないというとんでもない仕様となっており、原作の戦士たち同様の絶望を味わったプレイヤーも少なくないだろう。
かくいう筆者も、そんなプレイヤーの一人だ。映画で見たままの彼と戦えることにテンションが上がったのも束の間、清々しいまでの完敗を喫してしまった。一方的にやられる展開まで、映画同様になるとは思わなかった……。
ちなみにこのブロリーだが、ゲームのオープニングで隠しコマンドを入力することで使用可能となる。コマンド入力の際に響き渡る「カカロット……」という重々しいセリフが不気味なのだが、連続でこのセリフを言わせようとして友人同士で「何回、入力させられるか」と競い合ったのが懐かしい。今となっては良い思い出だ。
さまざまな格闘ゲームに登場する「隠しキャラクター」たちだが、どのキャラも満を持して登場するだけに、その性能は実に圧倒的だった。登場させる条件を満たすことすら一筋縄ではいかず、そのうえで彼らを撃破するとなると並々ならぬ実力が必要なのだ。
ある意味、ゲームをやり込んだ熟練者たちに立ちはだかる最後の“壁”といえるのかもしれない。