■裏の顔を持つ…『仮面ライダーフォーゼ』仮面ライダーメテオ
平成仮面ライダー13作目『仮面ライダーフォーゼ』に登場する仮面ライダーメテオも、クセの強い2号ライダーだ。変身者である朔田流星は、今をときめく吉沢亮さんが演じている。
物語の途中から交換編入生として天ノ川学園高等学校へやってきた流星。しかしその正体は反ゾディアーツ同盟から送られてきた潜入員で、人当たりの良い“表の顔”と主人公・如月弦太朗らが送る学園生活を「友情ごっこ」とバカにするような“裏の顔”を持つ、二面性のあるキャラだった。
また、流星が変身する仮面ライダーメテオは、黒地のスーツに、青く燃える隕石のような頭部、シリーズでは珍しい左右非対称デザインであり、「ホワチャア!」と叫びながら拳法を用いる戦い方も斬新だった。
さらにメテオは、協力者である反ゾディアーツ同盟のタチバナの認証を受けて変身でき、正体バレを固く禁じられているという点においても非常に珍しいライダーであった。
そんな流星は第31話「昴・星・王・国」にて、流星の真の目的である意識不明となった友人を救うため、1号ライダーであるフォーゼと戦い、弦太朗を心停止に追いやってしまう。しかし、これがきっかけで本音でぶつかり合うことになった流星と弦太郎の間には、真の友情が芽生えていくことに。
二面性のある流星もクセがあり面白かったが、その後、弦太郎に対してデレた流星も非常に良く、シリーズを通して見てみても印象深い2号ライダーであった。
今回は記憶に残る「クセの強い2号ライダー」たちを振り返ってきた。
2号ライダーは、現在の『仮面ライダー』シリーズには必ず登場する存在である。ヒーローとしてのアクションはもちろん、そのキャラクター性がドラマをより面白く深くしているのは間違いない。
現在放送中の『仮面ライダーガヴ』でも、2号ライダーであるヴァレン/辛木田絆斗は今後どのような活躍を見せてくれるのだろうか。今後も目が離せない。