■キムタクとの圧巻の殺陣がすごい！『無限の住人』の戸田恵梨香
『無限の住人』は沙村広明さんが描く「ネオ時代劇漫画」であり、ダークファンタジーとして高い人気を獲得している。本作は木村拓哉さん主演、監督は三池崇史さんという豪華な布陣で実写映画化が行われ、第７０回カンヌ国際映画祭に「アウト オブ コンペティション部門」として公式選出された。
本作は木村さん演じる万次と戦う敵キャラクターがとにかく超豪華。福士蒼汰さん、戸田恵梨香さん、満島真之介さんなどの豪華キャストたちと木村さんの圧巻のアクションシーンは、最大の見どころとなっていた。
戸田さんは木村さんとは月９ドラマ『エンジン』（フジテレビ系）で共演しており、当時のドラマを見ていた者としては、この二人の共演は嬉しいサプライズだった。彼女はＮＨＫ朝ドラ『スカーレット』や『ハコヅメ〜たたかう！交番女子〜』（日本テレビ系）などで主演を務めた演技派女優だが、本作では体を張ったアクションシーンを見せている。戸田さんが演じるのは逸刀流の剣客・乙橘槇絵であり、万次をも凌駕する強さを持つ存在だ。
戸田さんは「アクションをやったことがないことに対して恐怖心を持っていた」と撮影前には不安があったことを明かし、それでも主演の木村さんのアドバイスなどを聞いて全力でアクションシーンに臨めたと語っていた。
戸田さん演じる槇絵は作中で、長い手足を縦横無尽に動かし、万次を追い詰めていく超スピードのアクションを見せている。刃のついた三節棍のような武器を使い、屋外と屋内を行ったり来たりしながら万次を圧倒するシーンでは、戸田さんの身のこなしに魅せられた。
そのほか、戸田さんは花魁衣装に身を包んだ遊女としての姿も披露しており、その美しさにもうっとりしてしまった。蹴りあり、斬撃ありの戦闘シーンとのギャップが鮮やかな印象を残したのは、戸田さんの演技力の高さあってこそのものだろう。
漫画の実写化作品では、アクションシーンの完成度は作品の評価を左右する要素だ。中でも、美しい女優がキレッキレの動きを見せる場面には、思わず魅了されてしまう。
努力と高い集中力によって作り上げられた圧巻の動きを見ると、彼女たちの新たな魅力を発見できるはずだ。
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