『金田一少年の事件簿』堂本剛に『名探偵コナン』小栗旬も…漫画から出てきたみたい!実写化作品で「探偵を演じたイケメン俳優」の画像
『金田一少年の事件簿』 Blu-ray BOX(バップ)ⒸNTV Ⓒ金成陽三郎・さとうふみや/講談社

 鈴鹿央士さんが探偵役を演じ話題になった2024年10月期のドラマ『嘘解きレトリック』。さらに2025年1月には、赤楚衛ニさんが主演を務める『相続探偵』の放送が控えている。どちらも漫画を原作とするドラマだが、彼らはそれぞれ個性的な探偵を見事に演じてみせている。

「探偵役」は、イケメン俳優の登竜門となるジャンルのひとつともいえるだろう。中でも『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』といった名作推理漫画のドラマ化は注目度が高く、堂本剛さん、小栗旬さんといったそうそうたる顔ぶれが演じてきた。そこで今回は、過去に漫画の実写化作品で探偵を演じてきた俳優たちを紹介していこう。

■イメージそのまま!?『金田一少年の事件簿』の堂本剛

「ジッチャンの名にかけて」という名セリフは、これが出てくるドラマや原作漫画を実際に見ていなくても知っている人が多いだろう。このセリフが登場するのはご存知、金田一耕助の孫・金田一一が数々の難事件を解決する『金田一少年の事件簿』だ。

 本作はこれまでに何度も実写化されているが、中でも堂本剛さんが主演を務めたシリーズは人気が高い。ホラーテイストの不気味なおどろおどろしい雰囲気が特徴で、トラウマ級のグロテスクな描写が多いことでも知られている。

 本作で堂本さんは、普段はおバカな一方、推理を披露する時には理路整然としており頼りがいのある金田一を見事に演じ切っている。

 金田一がボケて、ともさかりえさん演じる七瀬美雪がツッコむというお決まりのやり取りから、事件の謎を追うスリリングな展開、そして金田一がかっこよく謎を解き明かす結末まで、コミカルとシリアス、どちらの姿も見逃せない。

 本シリーズでは金田一と美雪との恋愛模様も見どころのひとつだ。特に劇場版『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』では、TV版から続く物語の集大成が描かれた。

 本作の最後のシーンでは、美雪が引っ越すことになり、二人が離れ離れになるという結末が描かれる。

 別れを前に、イヤホンでテープを聞いている金田一に「はじめちゃんのこと、ずっと好きでした」と告白する美雪。その後、聞かれていないと思っていた彼女に対し、金田一が「俺もだ」とこれまでにないほど真面目な表情を見せるシーンは、ついに二人の想いが通じ合った名場面だった。

 『金田一少年の事件簿』の堂本さんは、原作者・天樹征丸(樹林伸)さんからも「剛が金田一のイメージそのままだったってのが大きいんじゃないですかね」と絶賛されている。彼の素晴らしい演技があったからこそ、本作は後に何度も代を重ねてシリーズ化されるに至ったのだろう。

■ふたりの絆も見どころ!『探偵学園Q』の神木隆之介・山田涼介

『探偵学園Q』は、『金田一少年の事件簿』の作者たちが描く「探偵学園」を舞台にした異色の作品だ。本作には、探偵の卵たちが学園で推理の勉強をしながら、仲間とともに難事件に挑む青春群像劇としての一面もある。

 その実写ドラマ版では、神木隆之介さんや山田涼介さん、志田未来さんなど後の人気俳優たちの瑞々しい演技が見られる。

 主人公のキュウを演じるのは天才子役として知られていた神木さんで、もうひとりの主人公的存在・天草流を演じるのは当時Jr.だった山田さんだ。

 神木さんは探偵に憧れ、純粋な感性と独特の感覚で謎を解くキュウの天真爛漫な姿をのびのびと演じている。一方、超絶イケメンで天才的な推理力を持つ流を、山田さんがミステリアスに演じた。

 本作の魅力のひとつが、この個性豊かな二人の絆やそれぞれの成長だ。特に、第10話で「どんなことがあってもリュウを信じてる。だから、噓だけはつかないでほしいんだよ」とキュウが伝え、「絶対嘘はつかない。約束する」と流が応えるシーンは、ストーリーの最終盤で大きな意味を持つ名シーンとなっている。

 彼らの関係性はストーリー上でも大きなポイントであり、徐々に信頼関係を深めていく姿にはぐっときてしまう。最終回では二人の間に大きな溝が生まれそうな展開もあり、どんな結末を迎えるのか予想のつかない推理合戦が繰り広げられた。

 すべての事件が終わった後、等身大の子どものような表情になるキュウと流の表情が印象的だ。探偵の時には凛々しい表情、日常シーンでは子どもらしくという姿も微笑ましかった。

 神木さんは2021年に自身のYouTubeチャンネルで、“『探偵学園Q』の続編がやりたい”と山田さんと話したことを明かしていた。それほどキャストにとっても思い入れの強い作品のようだ。

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