■息抜きには最適? クリアは諦めてミニゲームやバトルに専念した『たけしの挑戦状』
1986年12月にタイトーから発売されたのが、アクションアドベンチャーゲームの『たけしの挑戦状』だ。
当時、お笑い芸人として大人気を誇っていたビートたけしさんが監修したゲームで、画期的で斬新な作品だった。だが、あまりにも理不尽な内容であり、クリア条件を知っていないと絶対に攻略できない。その難しさは令和の今でも語り継がれるほどである。
謎解きをしていくゲームとあって筆者も何度もチャレンジしたものの、必ずゲームオーバーになってしまうのであきらめてしまった。
ただ、主人公のサラリーマンは通行人と戦うこともできるし、パチンコやハンググライダー、シューティングなどのミニゲームを楽しむこともできる。通行人を倒して所持金を増やすなど、自由度はとにかく高かった。
BGMの種類はほとんどなかったが、2Pコントローラーのマイクを使ってできるカラオケで歌ってみることもあったし、パチンコでは高得点の景品を狙おうとやり込んだ。あとは誰とでもケンカできるので、とにかくバトルにも熱中したもの。結果的に宝を探すという目的自体、もはや自然と忘れていた。
それにしてもゲームクリアをあきらめたにもかかわらず、それでも遊び続けたゲームなんて、当時は本作くらいのものだろう。
ファミコン時代にはさまざまなゲームが誕生したが、やはり2人プレイができるゲームは熱く面白かった。
紹介したほかにも、友情にヒビが入りかけた『アイスクライマー』(任天堂)や『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ 現:バンダイナムコエンターテインメント)などが有名だ。友だちと同時プレイなんて、結局邪魔するのが楽しく、夢中でバトルしたものだ。
開発者が想定した内容とは異なっていたかもしれないが、プレイヤーそれぞれが楽しみ方を見つけ、プレイしていたのもファミコンの良さといえるだろう。