■コナンを出し抜いて事件を解決

 光彦がコナンを出し抜いて解決した事件があるので、それも紹介していこう。そのエピソードは、少年探偵団が空き巣の犯人探しをしているところから始まるアニメオリジナル「戻ってきた被害者」である。

 そんな中、とあるマンションの一室のソファから遺体が発見され、どうしてそんな場所に遺体が?と大騒ぎになる。しかも遺体が発見された部屋の住人は、被害者とは面識もないという。

 そのソファはリサイクルショップで買ったもので、しかもリサイクルショップの配達係は、そのソファはゴミ置き場から拾ってきたものだと明かした。とすると、犯人の特定がかなり難しくなる……。

 その後いろいろと調べるうち、光彦は同じマンションの住人である徳永を怪しむ。普段は生真面目な徳永が、朝から酒を飲んでニコニコしていたと聞いたからだ。徳永が遺体をゴミ捨て場にあったソファに隠し、それが消えたことで処分の手間が省けて喜んでいたと推理するのだ。

 その推理にコナンは光彦の思い込みだと諭し、別の可能性を探そうとした。事件はそんなに単純なものではないというのだ。しかし光彦はコナンが先入観にとらわれているといって譲らない。

 そして実際に蓋を開けてみれば、真相は光彦の言った通りのものだと判明した。徳永は金銭トラブルから被害者を殺害してしまい、行き当たりばったりで遺体を隠し、たまたまそれがリサイクルショップに拾われ、運よく難を逃れたと喜んでいた……という結末だったのである。

 これには、先入観を持たなかった光彦にコナンは潔く負けを認めていた。数多くある事件の中でも、コナンが出し抜かれてしまったかなりレアなエピソードである。

 

 光彦はコナンに隠れているが、かなり優秀な小学1年生といえるだろう。コナン不在の時には頼れる存在でもあるので、彼にはもっと活躍の場を与えてあげても良い気がする。

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