鳥山明さんがキャラクターデザイン・原作・ストーリーを手がけたアニメ『ドラゴンボールＤＡＩＭＡ』が２０２４年１０月から放送がスタートし、全世界で話題を呼んでいる。
漫画『ドラゴンボール』の魔人ブウ編以降の物語を描く、原作にはないオリジナルの新ストーリーと斬新な設定が注目されるが、新アニメをきっかけに、シリーズ初のアニメオリジナル作品である『ドラゴンボールＧＴ』を見返しているファンも多いのではないだろうか。
アニメ『ドラゴンボール』や『ドラゴンボールＺ』が漫画を基にしたストーリーだったのに対し、『ドラゴンボールＧＴ』は全く新しい物語として制作されたアニメ。それゆえに、それまでの『ドラゴンボール』にはなかった、トラウマシーンや衝撃的なシーンも少なくなかった。
■悟空が完全無力化…金属板になった悟空
孫悟空といえば、『ドラゴンボール』の主人公にして、最強の戦士。悟空は、ピッコロ大魔王、フリーザ、魔人ブウなど数々の強敵を打ち破ってきた存在だ。
これまでに疲労やダメージに苦しむことはあっても、完全に無力化されることはほぼなし。そんな悟空が、無力化してしまう話がある。
『ドラゴンボールＧＴ』のストーリーは、宇宙に散らばったドラゴンボールを悟空、パン、トランクスが探しに行くというもの。その道中、悟空は惑星Ｍ２という場所に立ち寄り、リルド将軍と対峙。このリルド将軍は、相手を金属化する特殊能力を持ち、超サイヤ人に変身した悟空ですら苦戦してしまい、最終的に金属板にされてしまう。さらに、仲間であるトランクスやパンまでもが金属化され、全員が無力化されるという絶望的な展開が待ち受けていたのだ。
これまでは、「悟空が何とかしてくれる」という安心感や希望があったが、このシーンは多くの視聴者に衝撃を与えた。
最終的に、仲間であるギルが機転を利かせて救出してくれたが、悟空が無力化されるという斬新な展開は、『ドラゴンボールＧＴ』ならではの挑戦的なエピソードではないだろうか。
■味方が次々と敵に！恐怖の「ベビー」
先ほどの惑星Ｍ２での話の続きで、ギルとトランクスはわざと金属化して敵につかまるという作戦を試みた。これは、「ベビー」という邪悪な存在を消滅させようと試みた作戦だったが、失敗。そこからは衝撃的な展開が待っていた。
ベビーは、寄生することで相手を意のままに操る恐ろしい能力を持つ強敵。その正体は、かつてサイヤ人に滅ぼされたツフル人が残された科学力で寄生型生物をつくり出し、その細胞にツフル王が自らの遺伝子を組み込んだ生物。サイヤ人への復讐心に燃えたベビーは地球に襲来し、次々と悟天や悟飯に寄生する。そして、最終的にはあのベジータにまで寄生することに成功してしまう。
寄生されたベジータは理性を保とうと必死に抵抗するが、その努力もむなしく、ベビーに支配されていく。特に印象的なのが、ベジータの顔にベビーの顔が浮かび上がるシーン。これはファンにとってトラウマ級の恐怖シーンとして語り継がれている。
悟空に次ぐ強さを誇るベジータが、完全にベビーに支配されてしまい敵になるというのは、なかなかにショッキングな展開だった。
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