■超サイヤ人4でも苦戦…「超17号」

『ドラゴンボールGT』中盤の「超17号編」では、かつての強敵たちが地獄から復活し、地球を再び脅かすエピソード。ドクター・ゲロとドクター・ミューの共同陰謀により、地獄で生み出した「ヘルファイター17号」と現世の17号を合体させることで、脅威的な力を誇る「超17号」が誕生するというもの。

 ドクター・ゲロとドクター・ミューの陰謀で悟空は地獄に閉じ込められるも、ピッコロとデンデの協力もあり脱出。ところが、ベビーとの戦いで目覚めた超サイヤ人4で超17号に挑むものの、10倍かめはめ波すら効かないという絶望的な状況に陥ってしまう。

 実は超17号はエネルギー波を吸収する能力を持ち、気功波が全く通じないのだった。最終的には18号の協力を得て、隙をついた悟空が「龍拳」で超17号を撃破するという手に汗握る展開だった。

■悟空が消滅…「邪悪龍編」の絶望

『ドラゴンボールGT』のクライマックス、「邪悪龍編」では、長年にわたってドラゴンボールを多用した結果生まれた「邪悪龍」たちが地球に災厄をもたらすことに。中でも最強の一星龍(イーシンロン)との戦いは、ドラゴンボールシリーズでも屈指の激戦として語り継がれている。

 悟空とベジータがともに超サイヤ人4となって挑むも、超一星龍の圧倒的な力の前に敗北。第63話「奇跡の逆転勝利!! 宇宙を救った悟空」では、超一星龍の放つ強力なエネルギー波から地球を守るため、悟空が命がけで攻撃を受け止め、その結果、悟空は消滅。

 主人公が消え、なおかつベジータをはじめ悟飯、悟天、トランクスも倒され、希望が完全に断たれたかのような絶望的な状況。

 しかし、悟空は地の底で元気玉を集め、超一星龍を打倒。絶望の淵からの奇跡的な逆転劇は、ファンの心に深く刻まれる感動のラストとなった。

『ドラゴンボールGT』は、原作にはないオリジナル要素が盛りだくさんの作品であり、数々のトラウマ級の展開や衝撃的なシーンが詰め込まれている。新たな『ドラゴンボールDAIMA』が話題の今こそ、もう一度『ドラゴンボールGT』の世界に触れてみるのはいかがだろうか。

 

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