『進撃の巨人』アルミンに『ONE PIECE』ペルも…「絶対死んだ」って描写だったのにまさかの生還を果たした漫画やアニメの「不死身キャラ」の画像
TVアニメ『進撃の巨人』Season3 第7巻 (初回限定版) [DVD](ポニーキャニオン)

 バトル漫画では、壮絶な散り際を見せたキャラクターが復活を果たし戦場へ舞い戻るという展開がたびたび見られる。たとえば『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された宮下あきら氏の『魁!!男塾』や、車田正美氏の『聖闘士星矢』では「絶対死んだ!」と思ったキャラクターが復活する描写が多く、人気キャラたちの再登場の展開に読者はおおいに盛り上がったもの。

 今回は、ほかにもいる「死の淵から奇跡の復活を遂げ、ファンを驚かせた不死身キャラクター」の活躍を見ていこう。

■ひ弱でありながら最後まで戦い抜いた勇姿に感動…『進撃の巨人』アルミン・アルレルト

 2009年に『別冊少年マガジン』(講談社)で連載が開始された、諫山創氏の『進撃の巨人』。緻密に練り込まれたシナリオやダークファンタジーの世界観が多くの読者を惹きつけ、社会現象と呼ばれるほどの一大ムーブメントを巻き起こした作品だ。

 人を喰らう“巨人”を相手に主人公のエレン・イェーガーたちが壮絶な戦いを繰り広げていく本作において、凄まじい散り際からまさかの生還を果たしたキャラクターといえば、エレンの幼馴染のアルミン・アルレルトだろう。

 アルミンは調査兵団のなかではやや小柄な少年で、エレンたちに比べると身体能力も高くはないことから、戦闘には不向きな面が目立つ。だが、優れた頭脳で数々の作戦を練り、仲間の窮地を救ったりと、調査兵団には欠かせない存在だ。

 そんな彼が死亡寸前の重傷を負ってしまうのが、“ウォール・マリア最終奪還作戦”での一幕。

 超大型巨人の能力に苦戦する一同だったが、アルミンは自ら囮役を買って出ることで、巨人の注意を惹きつけようと奮戦する。だが、ただの人間であるアルミンが超大型巨人と渡り合えるわけもなく、彼は巨人が放つ“熱波”に焼かれながらも必死に標的として粘り続けた。

 結果、作戦は成功したものの、代償としてアルミンは全身が黒焦げになるほどの大火傷を負ってしまうのだ。

 もはや生還は絶望的かと思われたが、なんとその後、リヴァイが持ってきた“巨人化の薬”を投与されることで、彼は巨人として全身の傷を再生。さらに、超大型巨人の能力を持つベルトルトを“捕食”し、その力まで会得するのである。

 原形をとどめないほどに焼き尽くされたその姿は衝撃的だったが、奇跡の生還を遂げたのみならず、超大型巨人として圧倒的な力まで身につけたその怒涛の展開に、読者は度肝を抜かれてしまったことだろう。

■その活躍はまさにアラバスタの守護神…『ONE PIECE』ペル

 1997年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載を開始し、今もなお国民的人気作品として多くの人を惹きつけ続けている尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』。

 数々の個性豊かなキャラクターたちが登場する本作において、その散り際により多くの読者を感動させたのが、「アラバスタ編」に登場した“トリトリの実”モデル“隼(ファルコン)”の能力者・ペルだ。

 ペルはアラバスタ王国の護衛隊副官で、王女・ビビに幼少期から仕える武人然とした人物だ。そんな彼がまさかの散り際を見せたのが、「アラバスタ編」の終盤。

 クロコダイル率いるバロックワークスにより仕掛けられた“時限式砲弾”の爆発を阻止しようと画策するルフィら一同だったが、砲弾は止まらず窮地に立たされてしまう。するとペルは砲弾を空高くまで運び、遥か空中で爆発させたのである。

 主君であるビビに感謝を告げ、王国のために犠牲になる道を選んだ彼の姿は印象的で、多くの読者が悲しみ、心を震わされた。

 しかし、その後描かれたとある病院の一幕にて、退院した患者がペルのものと同じ“帽子”を忘れていったことを受け、ファンの間でも生存説がまことしやかに囁かれることとなる。

 そして期待通り、344話の扉絵や本編439話に一命を取り留め元気に過ごすペルの姿が描かれ、彼の生存が決定づけられた。アラバスタを守り抜いたその勇ましい姿を再度目の当たりにし、歓喜したファンも多いのではないだろうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3