■助手として仮面ライダーをサポート『仮面ライダーウィザード』奈良瞬平役・戸塚純貴
映画『銀魂』やドラマ『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』などに出演、軽快な演技が魅力の戸塚純貴さん。今年2024年には、NHK連続テレビ小説『虎に翼』に出演し、轟太一役で一躍ブレイクを果たしている。
そんな戸塚さんは、2012年『仮面ライダーウィザード』で魔法使いに憧れる青年・奈良瞬平(ならしゅんぺい)として登場。そして、魔法使いになれないと絶望していたところを白石隼也さん演じる操真晴人/仮面ライダーウィザードに助けられ、それをきっかけに彼の助手になることとなる。
瞬平は魔法使いの助手と言っても、仮面ライダーには変身できないキャラだ。ゆえに、物語序盤では一般人に混ざって本作の怪人ファントムに怯えたり、敵の策略にハマったりと空回りすることも多かった。しかし、物語が進むにつれて成長を見せ、終盤では、仮面ライダーである晴人に一喝するまでになる。
本編では変身できなかった瞬平だったが、『劇場版 仮面ライダーウィザード in MAGIC LAND』では念願の魔法を使い、仮面ライダーメイジへと変身を果たしている。戸塚さん演じる瞬平は、サポート役としてライダーとともに戦い、最後には自分の夢を叶えた愛すべきキャラだった。
■【番外編】変身しない仮面ライダーG3『仮面ライダーアギト』要潤
最後に、要潤さんも紹介しておきたい。要さんは、数々の作品に出演している、言わずと知れた大物俳優だが、実は2001年『仮面ライダーアギト』がデビュー作だ。
演じた氷川誠(ひかわまこと)は、生真面目で責任感が強い若き警察官であり、ブルーカラーがカッコイイ仮面ライダーG3として戦った。
“なんだ仮面ライダーに変身してるじゃん”と思われたかもしれないが、G3は厳密にいえば“変身”ではなく“装着”である。
というのも、G3は本作の怪人であるアンノウンに対応するために警視庁が開発した特殊強化装甲服だ。従来の仮面ライダーたちがベルトを巻き「変身!」の一言で仮面ライダーになれるのに対し、G3は特殊車両に乗り込みユニットを装着する必要がある。
マスクもほかの警察官に被せてもらうなど、戦闘までにかなり手間と時間がかかるライダーであった(しかもそんなに強くない……)。ちょっと変化球なので、今回は【番外編】としてさせていただく。
今回は、番組本編では変身せずにブレイクしたライダー出身俳優を振り返ってきた。いずれも、今や数々のドラマや映画で出演する実力と人気のある俳優ばかりだ。
『仮面ライダー』シリーズは、本作がデビュー作になるような若手俳優の起用が多く、また視聴者も子どもから大人までと幅が広い。そういった意味で、才能のある若手俳優たちがブレイクしやすい素地があるのかもしれない。
今後も『仮面ライダー』シリーズから目が離せない。