『銀魂』中村勘九郎や『今際の国のアリス』山下智久も…不可能だと思われた実写化作品でイケメン俳優が見せた「体当たりシーン」の画像
山下智久 撮影/ふたまん+編集部

 漫画の実写化といえば、やはり気になるのはその“再現度”だろう。近年では、原作の雰囲気はもちろんのこと、キャラクターの容姿や特徴などを見事に捉えた作品も多く、ファンの期待を超えるものも続々登場している。

 そんな作品のなかには、原作の時点で“実写化不可能”と思えるような際どいシーンや設定を再現したものもあり、俳優たちの見事な演技が話題となることもしばしばだ。

 今回はイケメン俳優たちの熱演が光る、体当たりシーンの数々を見ていこう。

■一糸まとわぬ姿で見せつけた“役者魂”…『銀魂』中村勘九郎

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2004年から連載された『銀魂』。空知英秋さんの代表作でもある本作は、SFと時代劇を融合させた独自の世界観が魅力で、大胆なパロディや風刺ネタなどを散りばめた、インパクト大なギャグの数々が特徴的だ。

 そんな本作はその高い人気から、2017年には小栗旬さんを主演とした実写映画が公開されている。菅田将暉さん、橋本環奈さん、吉沢亮さん、長澤まさみさんなど豪華キャストも話題となったが、なかでもその体当たり過ぎる演技で度肝を抜いたのが近藤勲を演じた中村勘九郎さんだ。

 武装警察・“真選組”の局長として多くの猛者を束ねる近藤は、作中ではなにかと“三枚目”な扱いを受けることが多い人気キャラクターだ。なかでも中村さんが体当たりな演技を見せつけたシーンといえば、“素振り”をする一幕だろう。

 真選組の面々と会話をしながら、素っ裸で近藤が黙々と素振りをするインパクト大なワンシーン。

 本来、このシーンを撮影するにあたって中村さんは“前貼り”によって局部を隠し、撮影に臨むはずであった。だが、中村さんは「近藤さんが前貼りなんてしてるわけねぇだろ!」とこれを拒否、なんと正真正銘の“一糸まとわぬ姿”で演技に挑んでいる。

 当然、作中ではモザイク処理を施しているのだが、当然ながら共演俳優には中村さんの姿が見えており、土方十四郎役の柳楽優弥さんは笑いをこらえきれず何度もNGを出してしまったのだとか。

 原作への多大なリスペクトと、中村さんの“役者魂”が存分に発揮されたエピソードだ。

■“性”に興味津々な男子学生を怪演!『やるっきゃ騎士』中村倫也

 漫画特有の過激な“お色気シーン”も実写化においては高いハードルとなってしまうものだが、それを見事に乗り越えた作品といえば、1984年から『月刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された、『やるっきゃ騎士(ナイト)』だろう。

 みやすのんきさんによる学園ラブコメ作品で、“女尊男卑“を掲げる聖愛学園へと転校してきたスケベな主人公・誠豪介と、ヒロイン・美崎静香の対立や交流、学園全体を巻き込んだ珍騒動の数々が描かれている。

 そんな本作の実写映画が2015年に公開された際、体当たりな演技で原作キャラを再現したのが、主人公・誠豪介を演じた中村倫也さんだ。

 役柄によってさまざまな演技を使い分ける“カメレオン俳優”と称される中村さんだが、本作ではスケベでありながらも恋に対し一直線な男子学生・豪介を見事に自身のなかに憑依させた。

 中村さんはこの役柄を演じるにあたり、“とにかく過激なことを考え続けることで己を奮い立たせ、身も心も誠豪介になりきることで撮影に臨んだ”という。その表情の一つ一つに純真な男子学生特有の感情がこれでもかと表現されており、作り物ではないリアルな“誠豪介像”を徹底再現。

 女性の肉体やブルマ、水着を見つめる恍惚とした表情からも、中村さんの振り切った演技力が存分に伝わってくるのだから凄い。

 性に興味津々な学生の必死な姿、そして恋に不器用に向き合う純粋無垢な立ち振る舞いを素朴に演じきった名俳優だ。

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