■“全裸”から滲み出る圧倒的なカリスマ性…『今際の国のアリス』山下智久
2020年よりNetflixで配信が開始された実写ドラマ『今際の国のアリス』では、これまでとは一線を画した裸姿を披露したキャラクターが登場している。
本作は『週刊少年サンデーS』『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載された麻生羽呂さんの漫画を原作としており、異次元の東京に迷い込んだ主人公たちが生き残りをかけた「げぇむ」に挑むというストーリーだ。
2022年からはじまったシーズン2で、そんな裸姿で視聴者を圧倒したのが、“山P”の愛称でもおなじみの山下智久さんである。
山下さんは「げぇむ」の参加者の一人でバンドのボーカルとして活動していたカリスマ性溢れる男性・キューマ役に抜擢された。だが、肝心なのはその出で立ち……なんとこのキューマ、作中を通してほぼ“全裸”という、なんとも特異なキャラクターなのである。
ドラマの予告動画では上半身のみの裸体を披露していた山下さんだったが、本編でまさか彼が終始“全裸”のまま活躍することになるとは、視聴者も予想だにしなかったのではないだろうか。
鍛えられた肉体美を存分に披露しながら立ち回る山下さんの演技は、まさに圧巻の一言。彼がなぜ“裸”にこだわるのかという理由が、ストーリーを追うごとに明らかになってくるのも本作の実に巧妙かつ面白い点だろう。
メガホンをとった佐藤信介監督は「あの肉体はもちろんCGじゃないですが、まるでCGのように完璧です」と賞賛。そんな山下さんの“完璧”な姿を、ぜひご自身の目で確かめてみていただきたい。
表現の際どさや過激なシーンの連発など、漫画作品の実写化には独特の難問が立ちはだかるものだが、数々のイケメン俳優たちが度肝を抜くような演技プランによってそれを突破している。
彼らが披露した体当たりシーンの数々は、作品を盛り上げ、より魅力的なものにしていた。