「モチモチの実」「ウォシュウォシュの実」そして…『ワンピース』悪魔の実はショボそうな能力なのに「それ以上の強さを感じる猛者」といえば?の画像
Blu-ray版「ワンピース 19THシーズン ホールケーキアイランド編 piece.18」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏による人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』。この作品を象徴する要素として「悪魔の実」が存在する。その実を食べたものは特異な能力が得られ、かわりに金づちになるというデメリットがある。

 悪魔の実の能力は、「超人(パラミシア)系」、「動物(ゾオン)系」、「自然(ロギア)系」のどれかにカテゴライズされ、なかには世界規模の影響を及ぼす強大なものも……。

 そんな悪魔の実の能力者のなかには、一見するとまったく強そうには見えない「悪魔の実」を食べているのに、日々の研鑽によってトップクラスの実力を発揮する能力者も少なからずいる。

 そこで今回は、見るからにショボそうに感じる能力ながら、読者の想像以上の実力を発揮した「悪魔の実」の能力者たちを紹介しよう。

■スイート3将星最強の男! 「モチモチの実」の覚醒者・カタクリ

 当時四皇の一角だった「ビッグ・マム」こと、シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団。その最高幹部である「スイート3将星」最強の男が、シャーロット・カタクリである。

 彼が食べた悪魔の実は「モチモチの実」。名前の通り、全身を食べ物の「餅(モチ)」に変化させて操ることが可能な「モチ人間」である。

「餅」といえば弾力があって伸びる食べ物だ。それだけに戦闘に特化しているとは思えなかったが、カタクリがこの能力を扱うと話は別。弾力と強力な粘着性を有する餅を活用して、体の伸縮や膨張による攻撃範囲の拡大など、ゴム人間であるルフィと似たような能力を発揮した。

 さらに、粘着性を活かすことで触れたものを拘束したり、餅を小さくちぎって耳栓に活用したりと、カタクリの研鑽によって非常に便利な能力に仕上がっている。

 そして彼のたゆまぬ努力により、能力は「覚醒」の段階まで至っており、周囲のあらゆるものを餅に変換することが可能。攻撃や捕縛、餅に同化しての高速移動など、さらにワンランク上の強さを発揮する。

 また、カタクリといえば「見聞色の覇気を鍛えすぎた男」 としても知られる。少し先の未来が視えるレベルにまで達した覇気と、モチモチの実の能力を併せることで、相手の攻撃を読んで効率的に体を変形させるという回避方法も実現した。

 加えて、武装色の覇気は当時のルフィを上回るレベルであり、覇王色の覇気の保有者でもある。3色すべての覇気、および能力を高水準に鍛え上げた彼だからこそ、モチモチの実という戦闘向きとは思えない悪魔の実を、高い次元で活用できるのだろう。

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