ベジータのキャラ変にトランクスの恋も…原作派は知らない『ドラゴンボール』漫画完結後に追加された「驚きの設定」の画像
『ドラゴンボールDAIMA』 (C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

 10月11日からスタートした新アニメ『ドラゴンボールDAIMA』により、再び注目を集める『ドラゴンボール』。これまでにも数々のアニメ化、映画化、そしてゲーム化がなされ、さまざまなメディア展開が行われてきた。

 まずは漫画『ドラゴンボール』が連載され、それを基にテレビアニメ『ドラゴンボール』および『ドラゴンボールZ』が放送。『Z』の最終回放送の翌週となる1996年2月7日からはオリジナルストーリーとなる『ドラゴンボールGT』が放送。2015年7月5日からは『ドラゴンボール超』が放送開始となり、シリーズの世界観はさらに広がっている。

 漫画だけ、あるいはアニメ『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』だけを楽しんできたというファンも少なくないだろうが、その後のアニメや派生作品で追加された設定やエピソードには、原作には登場しない驚きの事実がいくつも描かれてきた。そんな「原作派も知らない衝撃設定」に焦点を当て、その魅力を紹介したい。

■漫画では「超サイヤ人3」までだが、今は「身勝手の極意」

『ドラゴンボール』の魅力のひとつは、悟空の進化だ。原作では「超サイヤ人3」まで変身形態を進化させてきたが、『超』での悟空は「身勝手の極意」という形態にまで到達している。

 悟空の進化の歴史は、まず「界王拳」から始まった。「4倍」「10倍」「20倍」と戦闘力の倍率を変えられる技で、作中ではピンチをしのぐ強力なパワーアップ技として描かれた。

 そして、フリーザとの戦いで初登場した「超サイヤ人」はシリーズを象徴する存在となり、さらに「超サイヤ人2」「超サイヤ人3」へと進化。この段階までは原作派の人も知っていることだろう。

 その後の進化は、アニメで展開されおり、『GT』では、大猿の力を制御し、赤い体毛と尻尾が復活した「超サイヤ人4」が登場。さらに、2013年公開の映画『ドラゴンボールZ 神と神』では、赤い髪とスリムな体型が特徴の「超サイヤ人ゴッド」が登場。そして『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では、青い髪の「超サイヤ人ブルー」へと進化し、ファンを熱狂させた。そして、『超』で悟空は「身勝手の極意」に到達。これは身体が無意識に反応し、戦闘力を極限まで引き出す技だ。

 悟空の進化は、原作の枠を超えてアニメや映画でも続いている。「超サイヤ人3」までしか知らない原作ファンも、衝撃的な進化を楽しんでほしい。

■未来トランクスの恋人は、ピラフ一味の「マイ」

『超』では、未来トランクスとピラフ一味の「マイ」との関係が描かれている。

 トランクスといえば、ベジータとブルマの息子として知られ、その恋人が『ドラゴンボール』初期に登場したピラフ一味の紅一点・マイだという設定は、シリーズファンの間でも大きな話題となった。

 未来トランクスは、人造人間によって壊滅状態となった未来を救うために現代へとやって来た原作漫画でもおなじみのキャラクター。悟空たちと出会い、強くなり、未来に戻ってからは人造人間たちも倒して、未来に平和をもたらした。

 ところが、『超』では「ゴクウブラック」という新たな敵が現れたことで、未来が再び壊滅状態に。助けを求め、再び現代にやってきた。

 この未来の世界で、トランクスはピラフ一味だった「マイ」や他の生存者とともにレジスタンスを結成。その過程で、トランクスとマイは徐々に信頼と絆を深めていったのだ。

 気になるのがトランクスとマイの年齢差。悟空がまだ少年の頃には、すでにお姉さんだったマイがなぜトランクスと恋人となれたのかというと、『超』では彼女がドラゴンボールを使って若返ったという設定が追加されているため。ドラゴンボールの力でトランクスと同世代の姿を保っている。

 さらに面白いのは、現代の少年トランクスもまた、若返った現代の小さなマイに好意を抱いており、未来でも現代でもトランクスとマイの関係が描かれている。この不思議な恋の展開は、『超』の中でも特にユニークな要素の一つとして、多くのファンの注目を集めた。

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