アニメ『ブルーロック』2期放送開始! 『キャプテン翼』日向小次郎に『アオアシ』桐木曜一…サッカー漫画で強烈な「エゴイスト」ぶりを発揮した名プレイヤーたちの画像
テレビ第2期『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』キービジュアル©金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

 10月5日より、待ちに待ったアニメ『ブルーロック』2期の放送が始まった。「史上最もイカれたエゴイストFWサッカー漫画」というキャッチコピー通り、本作の魅力はなんといっても若きサッカー選手たちがそれぞれのエゴとエゴをぶつかり合わせ戦う姿にある。彼らのエゴは、サッカーというチームスポーツの常識を覆し、自らの実力を証明するためだけに存在する。

 そこで今回は、名作サッカー漫画で「エゴイスト」だったキャラクターたちに注目していきたい。彼らはそれぞれの作品のなかで、どんなプレーを見せていたのだろうか。

■どんなことをしてでも勝つ!『キャプテン翼』ハングリーなストライカー・日向小次郎

 サッカー漫画界の代表的エゴイストといえば、高橋陽一氏の『キャプテン翼』に登場する日向小次郎を挙げる人は多いだろう。

 明和FCのエースストライカーの小次郎は、事故で父を亡くし、母子家庭の四人兄弟の長男として育った。家族を経済的に支えるためプロサッカー選手を目指しているという理由ゆえ、非常にハングリーで、どんなことをしてでも勝つというプレースタイルは「エゴイスト」そのものだ。

 全国少年サッカー大会では、本作の主人公・南葛SCの大空翼と予選リーグ初戦で激突。彼のプレーはまさに自己主張の塊で、強引なドリブルや相手選手を吹き飛ばすタックル、さらには相手キーパーを怯えさせる顔面狙いのシュートなど、どんな手を使ってでもゴールを奪い取ろうとする。

 さらに、東邦学園への特待生の権利をかけた決勝戦では、「ペナルティエリア外からシュートは許さない」と言うキーパー若林に対し、自身の有能さをアピールするためにペナルティエリア外からのゴールにこだわる。

 味方の沢田タケシがフォローに入ると「よけいなことをするな」と激怒する始末。このシーンでのタケシは、非常にかわいそうだった。

 東邦学園入学後は、特待生として恵まれた環境下で持ち前のハングリーさも弱まっていく。その姿にかつての師匠である吉良監督に「牙のぬけおちたおりの中の虎よ!」と嘆かれることもあったが、そこから小次郎は奮起、吉良監督の下で彼の代名詞となる「タイガーショット」を完成させる。以後、本作を代表するストライカーとして活躍し続けている。

■「俺を尊敬しろ!」が口癖『BE BLUES!〜青になれ〜』超絶ドリブラー・桜庭巧美

 田中モトユキ氏の『BE BLUES!〜青になれ〜』に登場する桜庭巧美は、その圧倒的なドリブル技術で注目を浴びるエゴイストな選手だ。

 彼の初登場は主人公・一条龍の小学生時代。FC加賀谷のFWとして現れ、シザーズや股抜きなどテクニカルなプレーで観客を魅了する。

 しかし一方、桜庭のプレースタイルは「俺を尊敬しろ!」という彼の口癖が表すように、“俺さえ目立てばそれでいい”というエゴイストそのもの。チームプレーは二の次で、自分がボールを持っていない時はほとんど何もしない。その態度に指導者やチームメイトからたびたび問題視されていた。

 高校は武蒼に入学し、龍とチームメイトとなった桜庭。当初猫をかぶっておとなしくしていたものの、次第にエゴイストな本性を現し、ついには乱闘事件まで引き起こしてしまう。

 その後、龍のひたむきな姿に影響を受け、少しずつ態度をあらためていくものの、エゴイストな性格は変わらないままだった。

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