『ドラゴンボール』孫悟飯や『魁!!男塾』影慶、『名探偵コナン』服部平次も…キャラ本人は大真面目!漫画で面白かったあまりにも「バレバレだった変装」の画像
『ドラゴンボール改』魔人ブウ編 第15巻 (DVD(Happinet(SB)(D))

 漫画のキャラたちはさまざまな事情から“変装”をして正体を隠し、活動することも珍しくはない。だが、なかにはあまりにもバレバレな姿で読者を驚かせた場面が存在する。“もっとどうにかならなかったの?”と思わずほっこりしてしまう、漫画キャラたちの変装姿について見ていこう。

■見た目も動きも超個性的な正義のヒーロー『ドラゴンボール』孫悟飯

 1984年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まり、いまもなお幅広い世代に愛され続けている鳥山明さんの『ドラゴンボール』。作中でその素性を隠しながら活躍した印象的なキャラクターといえば、サタンシティの平和を守るため活動する“グレートサイヤマン”である。

 悪事を働く輩を成敗するためどこからともなく颯爽と現れ、名乗りとともに決めポーズを取るのがお決まりとなっている謎のヒーローで、強さと奇抜なビジュアルがインパクト大なキャラクターだ。

 そんなグレートサイヤマンの正体は主人公・孫悟空の息子であり、“Z戦士”の孫悟飯だった。学校の授業を理由をつけて抜け出し、その合間に悪党を成敗していたのである。

 本人からすれば完璧な変装だったようだが、うっかり口を滑らせてクラスメイトのビーデル(ミスター・サタンの娘であり、悟飯の将来の妻)にあっさりと正体を見破られたり、天下一武道会のさなか、ほかのクラスメイトにまで素性がバレてしまうなど、わりと早い段階でその正体が周囲の面々に知れ渡ってしまうこととなった。

 とはいえ、悪を許さないそのまっすぐな姿は多くの人々の心を惹きつけ、ビーデルにいたっては映画『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』で「グレートサイヤマン2号」と称し、同様のコスチュームに身を包んだ姿を披露している。

 やる気や熱気がどこか空回りしてしまいがちだが、“正義の味方”として奮闘する孫悟飯の不器用な姿に、ほっこりしてしまうこと請け合いだ。 

■死を偽り仲間を助ける熱き“男”『魁!!男塾』影慶

 『ジャンプ』作品のなかでも男たちによる白熱した激闘を描いた作品といえば、1985年から連載が始まった宮下あきらさんの代表作『魁!!男塾』だろう。

 個性的な猛者たちが数々の死闘を繰り広げていく本作において、素性を偽り、変装しながら仲間たちを助けたキャラクターといえば、“男塾死天王”の一人・影慶だ。

 “天挑五輪大武會編”にて力及ばず戦死してしまう影慶だったが、実は生き延びており、男塾が派遣した助っ人の一人・翔霍として再度戦場に駆け付けた。

 この際、顔の半分を覆面で隠していたのだが、とある“技”を披露してしまったことで男塾の面々……加えて読者にも、その正体を悟られてしまうこととなる。

 その技とは、己の拳を“毒”で染め上げ相手に打ち込む「毒手拳」。そのあまりにも独特な技から誰しもがその正体を怪しむなか、本人はあくまで自身が“助っ人・翔霍”であることを貫き通していた。

 しかし、その後も三号生筆頭・大豪院邪鬼の“影”を踏まないように振舞ってしまうなど、素顔を隠していても“男塾死天王”だった頃に染み付いた感覚は、簡単には偽ることができなかったようだ。

 なかなかバレバレの変装ではあったが、その圧倒的な実力で影ながら仲間たちを支え続けた、なんとも頼もしいキャラクターである。

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