■部下想いの行動を見せて評価一変…!?

「ゲッコー・モリア」は、元王下七武海のひとりであり、スリラーバーク編におけるボスとして、ルフィと壮絶な死闘を演じた人物だ。

「カゲカゲの実」の能力によって強者から影を奪い、ゾンビ兵として使役することで勢力を拡大。ルフィから奪った影を利用して魔人オーズをゾンビにして復活させるなど、容赦ない攻撃を敢行。だが、ギア2やギア3を駆使したルフィの前に敗れた。

「他力本願」をモットーにするなど、「嫌な上司」の典型のように見えたモリアだが、死なないゾンビ兵を増やすスタイルにシフトしたのは、実は大切な部下を失いたくないという思いの裏返しだったことが分かる。

 ワノ国編では、黒ひげ海賊団の拠点である海賊島ハチノスで、部下のアブサロムが消息を絶つ。それを知ったモリアは、彼を取り戻すために四皇「黒ひげ」が支配する拠点を襲撃。部下のためなら、どんな相手であろうとも立ち向かう姿勢を見せた。

 そんなモリアのことを部下たちも慕っており、頂上戦争でモリアがドフラミンゴに殺されそうになったときはアブサロムが救出。モリアのことを父親のように慕うペローナは、新聞でモリアの生存を知ったときに涙を流して喜び、すぐに会いに向かった。

 スリラーバーク編では、不気味で恐ろしいボスに感じたゲッコー・モリアだが、実際はとても部下思いで、多くの仲間から慕われる良き上司という関係性が明らかに。モリアはハチノス襲撃後、一時は黒ひげ陣営に捕まったようだが、ペローナが乗りこんで救出されたようだ。今後のモリアたちの動きにも注目したい。

 最初の印象が最悪だったキャラが、心変わりしたり、意外な一面が描かれたりすることで、イメージが大きく変わることは珍しくない。もしかすると今後の展開次第では、ほかにもこういったキャラが現れるかもしれない。

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