■外見が入れ替わる難役に挑んだ!『累 -かさね-』

 松浦だるまさん原作の漫画を実写化した映画『累 -かさね-』(2018年公開)は、土屋さんと芳根京子さんがダブル主演をつとめた。

 本作はキスをした相手と外見が入れ替わるという不思議な口紅をめぐり、2人の女性が歪んでいく姿を描いた物語だ。土屋さんが演じたのは人を惹きつける美貌を持ちながら、スランプに苦しむ舞台女優・丹沢ニナだ。

 一方で芳根さんが演じた淵累(ふち・かさね)は、確かな実力を持ちながら顔に大きな傷跡を持っている。そんな2人を見ていた口紅の力を知る男・羽生田のアイディアで、2人の外見を入れ替えることになり、「天才女優・丹沢ニナ」が誕生するものの、物語は次第に歪んでいく……。

 本作では芳根さんもさることながら、土屋さんの演技力の高さに注目が集まった。外見はニナだが、中身は演技力の化け物・累という難役をこなした土屋さん。

 クライマックスの舞台『サロメ』では、目を離せなくなるほど美しい土屋さんの姿に釘付けになった人も多いだろう。ダンスが得意な土屋さんにしかできない名シーンを、ぜひ作品で見てみていただきたい。

 

 清純派女優として数々の作品でヒロインを射止めてきた土屋さん。しかし彼女の魅力は一言では言い表せない。アクションもでき、ダンスもプロ並みの腕前を持つ彼女。演技に対するストイックさは、インタビューを拝見すると畏敬の念を感じずにはいられない。

 土屋さんの魅力がたっぷりと詰まったこれらの作品たちを、ぜひ見返してみてはいかがだろうか。

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