「没入感ヤバイ…」ファンが熱狂する“もう1つのキンプリ”映画『KING OF PRISM』の応援上映を初体験してみた!の画像
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(C)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/KING OF PRISM Project

「キンプリ」というと、永瀬廉さんと髙橋海人さんによるユニット「King&Prince」を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、2018年に「King&Prince」がCDデビューした際に、すでに、あるもう一つの「キンプリ」が人気を集めていたことを知っているだろうか。

 それは2016年に劇場にて公開された映画『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』、通称「キンプリ」だ。これは2013年に放送された少女向けアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』の公式スピンオフで、『プリティーリズム』の男性キャラたちを主軸にした作品。この映画の興行収入は7億円を超えている。

 2016年以降も2017年に映画『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』が公開、2019年にはテレビアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』が放送されている。

■当時まだ新しかった「応援上映」が話題に

 現在、映画館では上映中に声出しOK、拍手OK、サイリウムOKなどのライブ感覚が楽しめる「応援上映」が人気となっているが、2016年の『キンプリ』で当時まだ珍しかったこの上映方法がメディアでも大きく取り扱われ話題に。近年では、さまざまな映画で応援上映を体感している人も多いと思うが、この新しい上映方法を広めた作品のひとつが『キンプリ』なのだ。

 特に『キンプリ』は応援上映前提で作られており、セリフの間に鑑賞者がアフレコをいれるためのテロップや間が用意されているなど、ファンに手厚い点がかねてより注目を集めていた。

 そして、2024年8月16日、アニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』を再構成し、新規映像を追加したという劇場版最新作『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(通称『キンドラ』)が公開された。5年ぶりの新作映画である。

 噂にこそ聞いていたものの、筆者は『キンプリ』や応援上映を実際に劇場で体感したことはない。SNSなどでは今作の『キンドラ』もかなり話題になっているので、何がそこまで観客をハマらせるのか、実際に劇場に足を運んでみた。

 ちなみに現在、エイベックス・ピクチャーズの公式YouTubeでは映画の冒頭4分間が公開されている。筆者はキャラクターの予習もかねて観賞前に見てみたが、正直に言うとあらすじは理解できなかった。2度見たことで、冒頭のシーンはどうやら劇中のCMらしいことがわかる。その後「プリズムショーとはなんなのか」が説明され、オープニングセレモニーとしてキャラによるライブが行われる。

『キンプリ』『キンドラ』に登場するキャラたちが披露するプリズムショーとは、歌、ダンス、プリズムジャンプを組み合わせた総合エンタテインメントのこと。

 今回の『キンドラ』ではプリズムスタァ養成校のエーデルローズ・シュワルツローズの両陣営が、新たなプリズムショーチャンピオンシップ「PRISM.1」に挑み高得点を目指す、という内容のようだ。

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