■ロマン属性てんこ盛り！ ドラマチックなフルアーマー化
最後に紹介するのは、ＯＶＡ『機動戦士ガンダムＵＣ』の主役機であるユニコーンガンダムをフルアーマー化した、「フルアーマーユニコーンガンダム」だ。
ラプラスプログラムが示す最終地点に向かうため、母艦ネェル・アーガマにあったストック品をかき集め、急遽改修されたフルアーマー形態である。
「最終決戦仕様」「現地改修」「火力特化のフルアーマー化」といったロマン全部乗せの機体であり、その改修アイデアはバナージ・リンクスの友人タクヤ・イレイが提出したという背景も、ガンダムファンの心をくすぐる。
背部と両腕に専用のシールドを備え、背中から大きく突き出したプロペラントタンクとハイパーバズーカが独特のシルエットを生み出す。
そして追加武装として、スタークジェガンのミサイルランチャー、ジェスタのグレネードランチャー、ジェガンのハンドグレネード、クシャトリヤのビームガトリングガンなどを装備。それに加えてユニコーンガンダム本来の武装であるハイパーバズーカ２門を持っている、火力マシマシの機体だ。
当然、重量は大幅に増えており、プロペラントタンク兼ブースターの増設で推力を補ってはいるものの、全体の機動力は低下している。
とはいえ、デストロイモードに干渉しないよう設計されているので、デストロイモード発動時もフルアーマーパーツをパージすることなく運用可能。タクヤの設計力が光る、巧みなフルアーマー化である。
ガンダム作品におけるフルアーマー化は、高火力＆重武装の実現と引き換えに、重量増加による機動力低下は避けられない。しかし、多少のデメリットがあったとしても、「火力で押しつぶせばＯＫ」という大胆な運用スタイルに魅力を感じた人は少なくないはずだ。
そのフルアーマー機体が全身の武装から一斉攻撃を行う場面は、まさに「戦場の華」と言っても過言ではない。
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