■透明になったけどパンツはちょっと…『Dr.スランプ アラレちゃん』則巻千兵衛

 1981年放送の旧アニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』(鳥山明さん)でも、則巻千兵衛が透明人間になるエピソードがあった。

 アニメ第11話後半「こわいこわい婦警さん」。ペンギン村警察署の女性警察官、ポリー・バケッツに変な言いがかりをつけられたセンベエ。その後も怒りの治まらないセンベエは「センベエの大逆襲だ!」と言い、“透明になる薬”を開発する。

 薬を飲み透明になったセンベエはさっそく服を脱ぎ始めたが「さすがにパンツはちょっと…」と、下着を身につけたまま仕返しに向かってしまう。案の定、道中アラレたちに「パンツ!パンツ!」と見つかり、さらには村中の人たちに追い回されることになった。

 最終的には因縁のバケッツによって追い詰められ、センベエは崖を飛び降り大けがを負ってしまう。その夜、“透明人間”から“ミイラ男”になって家に帰ってきたセンベエだった。

 怒りに任せてとはいえ、あっさりと“透明になる薬”を作ってしまうあたりは、さすが天才・則巻博士だ。しかし、毎回才能の無駄遣いなのが実に悔やまれる……。

 

 今回は、少年漫画に登場する“透明になれるキャラ”たちがやらかした珍事を紹介してきた。紹介したエピソードのように、この透明になれる能力は体を見えなくする反面、その人の性格や欲望を浮き彫りにしてしまうようだ。

 あなたがもし彼らのように透明になれる能力を身につけたら、その時はどんなことをやるだろうか。そんなことを想像してみるのも面白いだろう。

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