『ONE PIECE』アブサロムに『ドラえもん』のび太、『Dr.スランプ アラレちゃん』センベエも…少年漫画に登場する「透明になれるキャラがやらかした珍事」の画像
『おとなになるのび太たちへ』人生を変える『ドラえもん』セレクション(小学館)

 「透明になれる能力」……健全な男子ならおそらく誰もが一度は憧れる能力だろう。だからだろうか、少年漫画の世界には“透明になれるキャラ”が数多く登場する。彼らは透明になることで我々の憧れのシチュエーションを体験し、男子の夢を叶えてくれる。しかし、その能力を過信して時には大きな騒動を巻き起こすことも……。

 そこでこの記事では、少年漫画に登場する透明になれるキャラたちを紹介する。彼らがやらかした珍事を振り返っていきたい。

■ナミをさらって結婚式『ONE PIECE』アブサロム

 尾田栄一郎さん原作の『ONE PIECE』の「スリラーバーク編」に登場したアブサロムは悪魔の実・“スケスケの実”の能力者で、透明になることができる。

 コミックス46巻に登場したアブサロムはスリラーバーク海賊団の幹部・スリラーバーク四怪人の一人で、透明になれることをいいことにロビンを押さえつけて体を舐めたり、さらには入浴中のナミを襲ったりとやりたい放題だった。

 そのため部下のゾンビたちからは「エロリーダー」「エロサロム」などと呼ばれることも。その後、アブサロムは一目惚れしたナミを嫁にするべく誘拐する暴挙に出る。

 これに人一倍怒りを見せたのが、やはりサンジだった。さらにウソップの「あの透明人間 風呂場でナミの裸じっくり見てたぞ」という言葉に追い打ちを喰らい、全身を炎に包み、作中かつてないほどの激昂を見せる。

 そして、いよいよ直接対決となったアブサロムとサンジ。はじめはロビンやナミにした行為に対して怒っているのかと思いきや、実は子どものころから“スケスケの実”の能力に憧れを抱いていたことをサンジは告白。「おれの夢を一つ潰した」と、八つ当たりとも言える理屈で激高していた。

 最終的に、アブサロムはサンジに蹴り飛ばされ敗北することとなったが、敵として遭遇しなければ、この2人意外と意気投合していたんじゃないかとも思う。

 ちなみにその後、残念ながらアブサロムは黒ひげ海賊団に殺害され、“スケスケの実”の能力は黒ひげ海賊団二番船船長シリュウに奪われている。

■透明になる目薬でジャイアンにリベンジ『ドラえもん』のび太

 藤子・F・不二雄さんの『ドラえもん』コミックス8巻に登場したひみつ道具「とう明人間目ぐすり」は、目薬をさした人間を透明にするものだった。

 友達に借りるはずだった本をジャイアンに横取りされ、どうにかしたいのび太はドラミちゃんに“透明人間になれる道具を出して”と頼む。しかしドラミちゃんは「そんなずるいの、 きらいだな」と一度は断るも、のび太の口車に乗せられ、結局ひみつ道具「とう明人間目ぐすり」を出してしまう。

 さっそく目薬をさしたのび太は透明になり、服やメガネを外してジャイアンのもとへ向かった。途中、ママやしずかちゃんに出くわすと、透明になっているのに普段通り話したり、咄嗟に大事な部分を隠したりと、そのあたりはのび太らしい。

 そしてジャイアンの家に忍び込んだのび太は、本を取り上げここぞとばかりにいたずらをする。最終的には、透明人間の力をフルに使って蹴ったりつねったりと姑息な手段でジャイアンにリベンジを果たすのだった。

 ちなみに、ドラえもんのひみつ道具には「見えなくなる目ぐすり」というものもある。こちらは目薬をさした人間が透明になるのではなく、目薬をさした人間に“周りの人間が見えなくなる”というまったく逆の効果を持っており、非常に紛らわしい。

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