任天堂が誇る人気シリーズの最新作である『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』が、2024年9月26日に発売予定となっている。
今作は主人公がゼルダ姫ということで、「『ゼルダの伝説』が本当の『ゼルダの伝説』になった」と話題に。ご存知の通り、本シリーズの主人公はリンクなのだが、タイトルのせいで当時はリンクをゼルダと勘違いしたものである。
そんな本シリーズも含め、実際にプレイしてみないと何の名前なのか分からないものが多いのが「ファミコン世代あるある」ともいえる。
そこで今回は、実際にプレイしていないと「結局誰?」「何の名前?」となってしまう、ファミコンゲームのタイトルを紹介していこう。
■まさか破壊目標の名前だとは…『メタルギア』
まずは1987年12月にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売された『メタルギア』だ。本作はMSX2版の移植作で、ソリッド・スネークを操作して敵に見つからずに進むステルスアクションゲームである。
当時はステルスゲームという概念はなかったので、敵をわざわざ倒しにいく小学生も多かった。パッケージの裏には「タクティカル・ロールプレイング アドベンチャーゲーム」とあり、子ども心にワクワクさせられた覚えがある。筆者も敵をせん滅して突き進んでいたものだった……。当時の小学生たちはそんなことは気にせず楽しんでいたのだ。
さて、タイトルはパッケージを見ただけでは分からない人が多いはずだ。戦場ゲームというのはパッと判断できそうだが、「メタルギア」というのが主人公なのか、乗り物なのかはじめは分からなかった。
実はメタルギアとは、破壊目標の最終兵器の名前だ。だが、未プレイの状態ではそんなこと想像もつかないだろう。
それにしても、ファミコン版で遊んだゲームが、ここまで世界的に大ヒットするシリーズものになるなんて、当時の自分に教えてあげたくなる。
■ゲームは面白いが…主人公かチームの名前かと思った『魂斗羅』
1988年2月に同じくコナミから発売されたのが『魂斗羅』だ。アクションシューティングゲームで、アーケードからの移植作品である。
当時はファミコンブームの真っただ中で、さまざまなアクションシューティングゲームが登場していた時期。そんな中、発売された本作は、「魂斗羅」という中国拳法を思わせるネーミングながら、マッチョで屈強な男がひたすらに銃弾をかいくぐるのが新鮮だった。でもこのタイトル、漢字だけだと小学生には読めなかったな……。
コナミグループの公式情報によれば、「『魂斗羅(コントラ)』とは、熱き斗魂(とうこん)を生まれながらにもったゲリラ戦術の達人に与えられる呼名である…。」とのこと。
なるほど、これはもしかしたら説明書にも書いてあったのかもしれないが、当時は気付きもしなかった。地球海兵隊に所属している二人が主役を張っているのだが、彼らこそが「魂斗羅」ということなのだろう。
敵キャラが大勢出現し、ボスキャラにも迫力があるし、それでいて味方の援護はない。その緊張感には思わず手に汗握ったものだ。エンディングで敵の要塞島を爆破するのだが、それなら最初から爆撃してたら丸く収まってたんじゃ……というのは言いっこなしである。