■聖矢たちの前に立ちはだかる冥界の審判者! 『聖闘士星矢』の「冥界三巨頭」

 『聖闘士星矢』(車田正美氏)には、ハーデス編に「冥界の三巨頭」が登場する。『週刊少年ジャンプ』(集英社)での連載では、かなり終盤での登場だった。

 「冥界の三巨頭」は冥王ハーデスを中心とした冥闘士たちのなかでも幹部クラスの三人で、天猛星ワイバーンのラダマンティス・天雄星ガルーダのアイアコス・天貴星グリフォンのミーノスだ。もはやこの頃になると星の名前は覚えられないほどだったが、一応三人ともギリシャ神話で冥界の審判者を司っている。

 黄金聖闘士にも匹敵する実力を持つ彼らは、双子座のカノンや鳳凰星座の一輝と激闘を繰り広げる。とくにラダマンティスは凄まじいほどの強さを見せつけており、黄金聖闘士を蹴散らすほどだった。

 だが、この三人衆はカノンや一輝の見せ場作りに貢献するための存在だったようにも感じられる。カノンのカッコ良さには惚れ惚れしてしまったし、一輝はやられそうになっているのに鳳凰幻魔拳を繰り出すなど、実は最強の聖闘士の一人といえるほどの活躍を見せていた。

 結局、この三人衆はハーデスを守れなかった。みんな一緒に行動すればよかったのに……と思ってしまうが、ただ「三巨頭」という響きには当時すごくロマンを感じていたものだ。

 

 さて、漫画やアニメの“三人衆”は、響きも良く非常にカッコいいものである。ただ、3人揃といってもそれぞれ怖いものはあったようだが……。漫画やアニメでこれからも登場するであろうワクワクする“三人衆”、今後も楽しみにしたい。

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