『機動戦士ガンダム』“黒い三連星”に『聖闘士星矢』“冥界三巨頭”も…3人揃えば怖いものなし? 漫画やアニメに登場する「ちょっと渋い3人衆」の画像
ZEONOGRAPHY『黒い三連星EX』フィギュアバンダイの公式サイトより(c)BANDAI

 漫画やアニメには、“三強”や“トップスリー”という言葉がよく登場する。同じように“四天王”もよく登場するが、やはり「3人」というのがバトル系においてはトライアングルでちょうどいい塩梅なのか、三強が登場するとまさに“3人揃えば怖いものなし”という雰囲気が漂う。

 そこで今回は、漫画やアニメの主人公たちの前に立ちはだかった、“ちょっと渋い”三人衆を紹介していこう。

■「思ったよりすばやいぞ」ガンダムには通用しなかったジェット・ストリーム・アタック!『機動戦士ガンダム』の「黒い三連星」

 まずは『機動戦士ガンダム』に登場するジオン軍の「黒い三連星」だ。ドムを操縦してガンダムに立ち向かう「ガイア」、「マッシュ」、「オルテガ」。本作においてはシャア・アズナブルの「赤い彗星」に匹敵する知名度といえるだろう。

 彼らが乗るドムは黒と紫がベースの色となっていてカッコいい。ただ、幼少期に再放送を見ていた筆者からすれば、なぜ“黒”なのかと疑問に思っていた。

 「黒い三連星」を語るうえで外せないのは、三位一体の攻撃方法だった「ジェット・ストリーム・アタック」だろう。縦一列でフォーメーションを組み、次々に攻撃するシーンは子ども心に感銘を受けた。

 しかし、残念ながらアムロの乗るガンダムには通用しなかった。「思ったよりすばやいぞ」「おれを踏み台にしたぁ!?」というガイアのセリフは、その後、パロディ化されてしまったほどだ。逆を返せば、それだけ印象深い3人衆だったと言えるだろう。

 とはいえ、アムロを庇ってマチルダ・アジャンが搭乗するミデアを撃墜したオルテガに、当時は憎しみが込み上げたものだった。

■地獄の番人としか思えない『魁‼男塾』三号生の「鎮守直廊三人衆」

 もはや伝説の漫画といっても過言ではない『魁!!男塾』(宮下あきら氏)には、「鎮守直廊三人衆」が登場する。

 鬼の教官でさえビビッてしまう三号生に歓迎された、主人公の剣桃太郎たち4人。三号生の居棟へと行くのだが、そこはもはや学校とはいえない代物だった。

 どでかい門を抜けた先にある“奥の院”に行くには、鎮守直廊を通る必要がある。ここに陣を構えているのが、この「鎮守直廊三人衆」だ。それにしても奥の院って……お寺の総本山じゃないんだから……。

 最初に出迎えるのは、廊下のはるか奥で針の山に座禅を組んでいる万針房の番人・独眼鉄。「男とはなんぞや……!?」と言っているような不気味なヤツなので、できればかかわりたくはない。

 次はコウモリのように天井からぶら下がって待ち受ける、垂溶房の番人・蝙翔鬼だ。コイツは立ち向かうJに対し、速乾性のコンクリートで足場を固めて頭上にはボコボコ泡立つ濃硫酸を用意。いや、殺す気満々ではないか……。

 そして、最後がシルクハットをかぶったマジシャンのような出で立ちの紫電房の番人・男爵ディーノだ。一見、敬語を使うし丁寧なヤツに見えるが、1万ボルトの高圧電流が流れる鉄柵に高回転のベルトコンベアーの床で虎丸を追い詰めてくるような危険なヤツでもある。懸命に駆け抜ける虎丸の脚力を見て、「クックク ソウルオリンピックが楽しみです」と悦に入っていたな。

 まぁ、一番驚いたのは蝙翔鬼について解説する三号生筆頭の大豪院邪鬼だったのだが。

 取り巻き連中が瓶ビールを用意するのだが、なんと屈強な男たちが5人がかりで持ち上げるほどのデカさ!お前らがスモールライトで小さくなんたんじゃないの?って驚くほどで、こんな巨大なビール瓶……栓を抜くのも一苦労だ。しかもみんな走って持ってくるし、だれか一人がつまずいて零れたらお仕置きされるんじゃ……。

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