■強い人造人間かと思いきや…かませ犬だった!?「ドクター・ゲロ」
ドクター・ゲロは元レッドリボン軍の科学者として活躍した人物だ。人造人間を作り出し、自らの体もサイボーグ化させて悟空たちの前に登場している。
未来から来たトランクスの言う通り、人造人間20号となって悟空たちの前に現れたゲロ。その登場シーンはすさまじく、ヤムチャを吊り上げてお腹を手で貫いたり、目から放つ光線で都市を破壊するなど、インパクト抜群。その後も両手からベジータの放つ攻撃エネルギーを吸い取るなど、非常に強いキャラクターかと思われた。
しかしゲロは、その後登場する人造人間16号・17号・18号のかませ犬的存在であった。自分の研究所が破壊される前に、最強の人造人間17号・18号を起動させるゲロ。しかし命令に従わない2人は勝手に16号を起動させようとする。それを止めようとしたゲロは17号に攻撃され、回し蹴りであっさり首を飛ばされてしまうのである。
ドクター・ゲロはサイボーグ化した桃白白やフリーザに比べると登場シーンは長く、背後からピッコロに襲い掛かり気を奪うなど強い一面も見せていた。それなのに自分が作った人造人間にあっさり倒されてしまうのはなんとも惨めであろう。
ただしゲロは最強の敵として登場したセルの開発にもかかわっており、このストーリーを語るには重要なキーパーソンになっている。
このように『ドラゴンボール』には自身をサイボーグ化したキャラがたびたび登場しているが、その多くはあっさり殺されている。やはり本当に強い体を手に入れるには悟空のように地道に修行をするのが一番であり、人を逆恨みしても長生きはできないのだろう。
機械化した体は現在、実社会でも研究が進んでいる。それでもやはり逆恨みした相手を倒すために体をサイボーグ化することは、あまりおすすめできなさそうだ。