■ルフィも認めた絶世の美女!? 「アルビダ」

 連載も27年周年を迎え、最初の頃の姿を忘れてしまいそうになるのが、ルフィにとって記念すべき最初の敵、金棒のアルビダ。第2話という超初期に登場した彼女は、くどいメイクにそばかす、100キロ以上はありそうな巨体という、いわゆる同作で登場してきた”美女”タイプにはおおよそ当てはまらないキャラだった。

 だが、“この海で一番美しいのは私、だから私の乗る船も美しくなければいけない”という強い信念を持ち、コビーをはじめクルーを日々金棒で殴りながらこき使っていた。

 そんなある日、突然現れたルフィに「イカついおばさん」呼ばわりされたうえに初めてぶっ飛ばされてしまう。気を失ったものの、強い男が好きな彼女はその瞬間にハートを射貫かれてしまった。ルフィラブな人物といえばハンコックだが、初めてルフィを見染めたのがアルビダなのである。

 その後、本編からフェードアウトしている間にスベスベの実を食べ、原型を留めないレベルの超絶美女となってローグタウンで再登場。周囲をトロけさせる美貌と巨乳のナイスバディを引っ提げ、ルフィに求愛した。が、答えはもちろんNO。しかし、女性の外見に言及しないルフィが唯一「美女」と認める貴重なシーンを生み出した。

 本人は過去と現在の容姿は大して変わっていないと思っており、自信家なところは相変わらず。そばかすが消えたことが変化と発言し、ルフィに「そこは大した問題じゃねェよ」と突っ込まれていた。最近は登場する機会がないのが寂しいが、彼女は四皇のひとりであるバギー率いる「クロスギルド」のメンバーでもある。物語ラストに向けてハンコックと対面してルフィを奪い合うなんて展開があったら面白い。

 今回ピックアップした3人のように、『ONE PIECE』に登場する美女たちはただルックスがいいだけでなく個性も極めて強い。エピソードの終わりとともに退場したキャラも多いが、尾田氏はこれまでにもたびたび懐かしいキャラを再登場させているので、ぜひ彼女たちも期待したいところだ。

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