物語は最終章へと突入し、世界に残る大きな謎や真実に近づきつつある『ONE PIECE(ワンピース)』。ルフィたちが目指す、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」にも少しずつ近づいていると思われ、最近はとくに重要そうな人物が登場することも多くなった。
しかし、物語が佳境を迎えようとしているにもかかわらず、いまだ詳細が謎に包まれた人物もいる。今回は、そんな詳細が分からない重要人物を振り返りたい。
■元ロックス海賊団の大物「王直」
現四皇の“黒ひげ”こと、マーシャル・D・ティーチが拠点にしている海賊島「ハチノス」には、かつて支配者が存在していた。それが伝説の海賊のひとり「王直」だ。
“海賊王”ゴール・D・ロジャーが現役だった時代に、「世界最強の海賊団」として知られていた「ロックス海賊団」の元クルーである。
そして、麦わらの一味が2年間の修行をしていた頃、元王下七武海でもあるトラファルガー・ローによって引き起こされたとされる「ロッキーポート事件」に関わった人物だ。
この一件で、海軍のコビーが「英雄」と呼ばれるような活躍をしたらしいが、この事件のなかでティーチが王直を倒し、海賊島のボスになったことを後に明かしている。
現在のところ王直の生死は不明だが、元海軍元帥のセンゴクがロックス海賊団について説明する際、「金獅子のシキ」「ビッグ・マム」「カイドウ」など、四皇を含む海の覇者たちと並んで名前が挙がっていたことからも、相当な強者であることは確実視される。
■姿どころか本名も不明な「火ノ傷の男」
作中の世界において「ロード歴史の本文(ロードポーネグリフ)」は全部で4つ存在しており、すべてそろえば「ひとつなぎの大秘宝」があるとされる終着点「ラフテル」の場所が分かるという。
その、いまだ発見されていない最後のひとつを持っていると噂されているのが、「火ノ傷の男」と呼ばれている謎の人物だ。
1056話にて、ユースタス・“キャプテン”・キッドの口から、初めてその存在が語られたが、現時点で何者かは分かっていない。
黒ひげ海賊団の情報によれば、「黒い船に乗っている」「敵船が接近すると巨大な渦を発生して飲み込む」などと言われているが、その真偽は不明である。
「ひとつなぎの大秘宝」争奪戦に参加するには、この男の存在は欠かせないのだが、キッドも「アテがなさすぎる」とお手上げ状態だった。
考古学者であり博識なニコ・ロビンでさえ初耳らしいが、なぜかトラファルガー・ローのみ、その名前を聞いたとき意味深な表情で描かれていた。
完全に未登場の人物なのか、それともこれまで作中に登場した人物なのかも気になるところ。いずれにせよ「火ノ傷の男」の正体は、重要な局面で明かされるのは間違いなさそうだ。