■あのヤザンが感心したジュドーの初操縦

『機動戦士ガンダムZZ』の主人公、ジュドー・アーシタのガンダム初操縦シーンは『機動戦士ガンダムZZ』の第2話「シャングリラの少年」に登場する。『機動戦士ガンダムZZ』の第1話目は、本編スタート前の先行特別番組だったため、実質1話目に初操縦を行ったことになる。

 ティターンズの敗残兵であるヤザン・ゲーブルの手引きにより、ジュドーはスペースコロニー「シャングリラ」に入港したアーガマに接近。成り行きで傷ついたZガンダムに搭乗する。

 そしてヤザンの暴力的な行為に怒りをみせたジュドーは、彼の乗るプチモビルスーツと揉み合いに。コロニー内に逃走を図ったヤザンを、ジュドーはZガンダムで追いかけた。

 振り切ろうとした低空飛行にもついてくるジュドーの操縦を見たヤザンは、「初めてにしてはよく動かしている」と感心している。

 その後、大型のモビルワーカーに乗り換えたヤザンは、ジュドーが落としたZガンダムのビーム・サーベルを奪い、反撃に出る。Zのコクピットを貫こうとしたところ、ジュドーはZガンダムの腕部グレネードランチャーを至近距離で発射。ヤザンの乗るモビルワーカーは爆散したが、奇跡的に彼は無事だった。

 Zガンダムにいきなり搭乗し、初操縦だったジュドーだが、彼もカミーユと同様に最初から水準以上の操縦を披露した。ジャンク屋稼業の中で日頃からプチモビルスーツを扱っており、基礎ができていたことも影響したのだろう。

 なによりティターンズのトップクラスのパイロットであるヤザンが、彼の操縦を褒めたのだから大したものである。 

 宇宙世紀を代表するテレビアニメの主人公たちの初操縦シーンを振り返ってみたが、それぞれ印象的なシーンばかりだった。アムロは初々しさがありつつ、いきなり神業を披露。カミーユは熟練パイロットを思わせる手慣れた操縦ぶりで、ジュドーは荒削りながらも才能を感じさせてくれた。

 三者三様、それぞれ見どころのあった初操縦シーンだが、個人的には初陣ながら、恐ろしいほど冷静な判断をみせたアムロのガンダム初搭乗シーンが忘れられない。皆さんにとって、一番印象に残っているのは誰の初操縦シーンだろうか。

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