■ホントに初搭乗? 手慣れた操縦を披露したカミーユ
続いて、『機動戦士Zガンダム』の主人公カミーユ・ビダンの初操縦シーンは、第2話「旅立ち」に描かれている。
ティターンズのジェリド・メサとのいさかいをきっかけに、憲兵から理不尽な尋問を受けたカミーユ。その仕返しをするために、格納庫に置かれていたガンダムMk-IIを強奪した。
カミーユの父フランクリン・ビダンは地球連邦軍の技術士官で、カミーユはあらかじめ父親のコンピュータからデータを盗み出し、ガンダムMk-IIの操作方法を学んでいた様子。
そのおかげでガンダムMk-IIを難なく起動し、すぐに立ち上がらせた場面を目撃したブライト・ノアは「アムロの再来だ」と衝撃を受けていた。
ほどなく尋問を受けた憲兵を発見したカミーユは、Mk-IIを飛行させて男を追跡。逃げようとするところにバルカンで威嚇射撃を行い、恨みを晴らすのだった。
その後、カミーユはティターンズの正規兵が乗るガンダムMk-IIに突進し、ビルに押しつけると、パイロットをコクピットから降ろすことに成功。こうしてカミーユは無人になったガンダムMk-IIを確保し、自身の乗る機体と一緒にエゥーゴのクワトロ・バジーナらと同行した。
アムロはモビルスーツの操縦自体は初めてだったが、カミーユは父親のコンピュータから得た情報や、ジュニアモビルスーツの競技大会で優秀な成績をおさめた経歴もある。そのため最初からガンダムMk-IIの操縦に手慣れていたのだろう。
そのことを知らないブライトが「アムロの再来」だと驚くのも、当然なのかもしれない。