完全新作的アニメではどうなる? 旧版『らんま1/2』の「実は原作にはいなかった」クセが強すぎるオリジナルキャラたちの画像
(C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会

 高橋留美子氏による漫画を原作とした新作アニメ『らんま1/2』が10月5日より放送されることが発表され大きな話題を集めた。

 1987年から1996年にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)で連載され人気を集めた同作。水をかぶると男から女になるという特異体質になってしまった高校生格闘家・早乙女乱馬と、父親同士で勝手に許婚に決められてしまったヒロイン・天道あかねを中心にしたドタバタな日常が描かれるラブコメディだ。

 1989年から1992年までフジテレビ系でテレビアニメが放送されており、今回のアニメ化は32年ぶり2回目となる。旧アニメで描かれたのは6割ほどが原作の展開で、残りはアニメオリジナルのストーリーだった。同作に限らず、90年代当時のアニメには、アニメオリジナルキャラやオリジナル展開が多かったのが印象的だ。

 それゆえ、アニメでは馴染みのあるキャラが、原作漫画を読むと実はいなかった……ということも少なくない。今回は個性的なキャラクターが多い旧版アニメ『らんま1/2』の中でも、特に忘れられないクセが強いキャラなのに、実は原作には登場しないオリジナルキャラを紹介したい。

■九能家のお庭番・猿隠佐助に、双子の少女・リンリンとランラン

 まずは、女になったらんまとヒロインの天道あかねに思いを寄せる風林館高校の先輩・九能帯刀にいつも付き従っている猿隠佐助。

 顔を見たらピンとくる人も多いだろう。太い眉毛に出っ歯のいかにも忍者といった格好をしており、いつも久能兄妹に振り回されている。レギュラーキャラとして登場するシーンも多く、あまりにいつも違和感なく存在しているので原作にももちろんいるかと思いきや、彼はアニメのオリジナルキャラ。

 原作漫画ではこのポジションに近いのは乱馬たちのクラスメイトである五寸釘光だが、彼がアニメ「熱闘編」第96話まで登場しなかったので、その代わりの登場だったようだ。なお、佐助のキャラクターデザインは高橋氏が務めていたため、『らんま』の世界に違和感なく存在していたという部分もあるだろう。

 また佐助の声優は、同じく高橋氏の漫画を原作としたアニメ『うる星やつら』での“ほぼアニメオリジナルキャラ”である「メガネ」と同じ千葉繁さんが務めていた。原作には登場しないが、るーみっくアニメに必要不可欠なキャラであることは間違いないだろう。

 続いては、双子の少女・リンリンとランラン。シャンプーと同じ中国の武闘民族「女傑族」の2人で、赤ピンクっぽい髪がリンリンで青い髪がランランだ。シャンプーを姐御と慕う妹分で、衣装やしゃべり方がかわいらしい。紫色の髪のシャンプーと並ぶとカラーリングも収まりがよく、当時も人気があった印象だ。

 見た目のかわいらしさに加え、作中では弱いながらも女らんまと決闘するシーンもある二人。原作にはピンクとリンクという双子の双子キャラが登場するが、リンリンとランランは原作には登場しないアニメオリジナルのキャラだった。

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