■大人の色気ダダ漏れなんだよい「マルコ」

 王道イケメンではないのにかっこいい、それが元白ひげ海賊団1番隊隊長・トリトリの実 モデル“不死鳥(フェニックス)”の能力者マルコだ。彼は隊長兼船医として長い間白ひげを支え、解散後は白ひげの故郷を守りながら医者として暮らしている。

 パイナップルヘア、「よい」というクセの強い語尾を持つ個性的なマルコ。ルフィらから“パイナップルみたいな人”と認識されていたが、間違いなく彼は魅力的だ。その理由は人柄の良さだろう。白ひげ海賊団でも、マルコは言動や立ち振る舞いが穏やかで優しさが滲み出ていた。

 戦闘では、ここぞという時に活躍する。マリンフォードでは黄猿の攻撃を「いきなり“キング”は取れねェだろうよい」と止め、白ひげを刺したスクアートを「泣く事が報いる事かよい…!!」と諭し、ルフィを「その命こそ…!!生けるエースの"意志”だ!!!」と守る。この俯瞰力の高さも、彼の素晴らしさだ。

 人情深い彼は、ワノ国編で元仲間・光月おでんとルフィのために参戦。この時のマルコは45歳で、眼鏡をかけてとんでもない色気を放っていた。口元にシワもあるが、そこすらも渋い。

 戦闘も現役で、百獣海賊団の大看板・キングとクイーンを一人で相手し、麦わらの一味を支える。倒しきることはないものの、10億超え二人と同時にやりあい、その後もサポートをし続けるという高い戦闘力を見せた。

■みんな大好きお兄ちゃん「シャーロット・カタクリ」

 最後は硬派なイケオジ、シャーロット・カタクリ。彼はビッグ・マムの次男で、ビッグ・マム海賊団スイート3将星の一人。モチモチの実の能力を使う懸賞金10億超えの実力者であり、48歳とは思えない若々しさの正統派イケメンである。

 3歳の時にドーナツを食べ過ぎたせいで耳まで裂けた口を隠しているのは、弟や妹のため。幼少期に自分の口をバカにする相手を返り討ちにしていたところ、妹のブリュレが報復にあってしまい、それ以来口を隠し圧倒的な強さで弟妹を守る“完璧なお兄ちゃん”を演じているのだ。

 マムの子どもたちは母のクレイジーさに反して兄弟仲が良いが、特にカタクリが好かれているのはこういう優しさからだろう。そして口が裂けるほどドーナツを食べるとはさすがビッグ・マムの息子…食いしん坊にもほどがある。
 
 ルフィとの死闘では漢らしさが輝く。カタクリに気に入られたい妹のフランぺがルフィの足にシビレ針を打ち込んで笑っているのに気づくと、自分の腹を刺し、隠していた口を見せて「男の勝負に…!!!薄っぺらい援護などするな!!!あのバカを笑いたきゃ…おれも一緒に笑え……!!!」と激昂したのだ。

 ルフィに謝罪を入れ、正々堂々と向き合った彼は覚醒したルフィに敗れる。戦闘中にとった“おやつの時間”に、「ああドーナツ!!穴までうましドーナツ」と幸せそうにむさぼる可愛さとのギャップがすごいが、クールさと可愛さを併せ持ったお兄ちゃんは最高だ。

 このほかにも、43歳のジュラキュール・ミホークや45歳のイゾウなど、多くのイケオジが登場しているが、シャンクスら30代の面々もますます渋くなり、魅力を増していくことは間違いない。SBSで描かれていた麦わらの一味の壮年期も、いつか壁絵などに描いてくれたら嬉しいものだ。

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