「おっさん好きです」尾田栄一郎の筆が乗る「イケオジ四皇」は誰?『ONE PIECE』40代オーバーの「イケオジ」男性キャラが魅力的すぎる件の画像
ONE PIECE Log Collection “PROMISE” (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載中の『ONE PIECE』。同作でひと際輝きを放っているのが“イケオジ”の名にふさわしい、渋いおじさんキャラたちだ。

 作者の尾田栄一郎氏は、コミック82巻のSBSで「おっさん好きです!男女ともに歳をとるとキャラに深みが増すが、現実的には歳をとると体力的に弱くなりがち。だから歳をとった人たちが力を失わなかったらどれだけカッコイイだろう。というのがONE PIECEで描きたいファンタジーの一つ」と書いている。

 だからなのか、尾田氏の描く中年男性はみなかっこよく、味がある人物だらけだ。シャンクス(39歳)、スモーカー(36歳)など30代にも魅力的なイケメンが多いが、今回は「イケオジ四皇」と呼びたい、40歳以上の4人のイケオジを振り返ってみようと思う。

■キングオブイケオジ「シルバーズ・レイリー」

 筆者は個人的に、最もかっこいいイケオジは元ロジャー海賊団の副船長・“冥王”シルバーズ・レイリーだと思っている。彼は、ゴール・D・ロジャーの右腕としてラフテルに辿りついた経験を持ち、「空白の100年」や「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の真相を知る貴重な人物。1年半の間ルフィを鍛えた師匠でもある。

 レイリーの魅力は、何といってもそのビジュアルの良さ。緩いウェーブのかかった長い白髪にひげと眼鏡、余裕たっぷりの微笑、そして鍛え上げられた肉体は、御年78歳とは思えないダンディさである。 

 一方、「女好き」で「ギャンブル好き」というチョイ悪な一面も。先々代アマゾンリリー皇帝・シャクヤクの「その辺に女作って寝泊りしていると思う」という発言や、レイリー自身の「若い娘さんが…大好きでねェ…」という発言からも、相当な女好きが伺える。

 さらに、全ての覇気を使い、能力者でないにも関わらず驚異の強さを誇る。シャボンディ諸島では、息が上がったもののボルサリーノと互角にやりあい、ガープには「レイリーを相手にすれば思わぬ数の兵力を失うことになる」と言われるほどだ。

 ルフィの成長を見守り、若手の活躍をサポートしてくれるレイリー。今後の物語でも、変わらぬイケオジぶりが見られることに期待したい。

■頭脳明晰な赤髪海賊団副船長「ベン・ベックマン」

 次は、赤髪海賊団副船長ベン・ベックマン。年齢は50歳で、シャンクスの行動や周囲の動向を一歩後ろで冷静に見つめながら適切なサポートをする、赤髪海賊団の頼れるブレインだ。尾田氏はコミックス8巻のSBSで「IQが高いのはベックマン」と書いているが、彼の判断力と洞察力があるからこそ赤髪海賊団がうまくまとまるのかもしれない。 

 ルックスもよく、ブルーグレーのオールバックにくわえ煙草、鋭い目つきが特徴の渋いイケオジ。初登場は黒髪で顔の傷もなかったが、10年後のマリンフォード戦争編では髪色が変わり傷ができカッコよさが爆発。ちなみに尾田氏いわく彼はネズミ顔で、「ショーフクテイ・ネズミ」という仮名をつけられている。

 詳細な描写はないが戦闘力も極めて高い。マリンフォードでは「何もするな“黄猿”!!」と黄猿にライフルを向けて動きを止め、ユースタス・キッドの左腕を奪った人物がベックマンだと推測できるシーンも描かれた。

 意外なのが、劇場版『ONE PIECE FILM RED』の入場者特典で判明した「女好き」という点だ。106巻のSBSでは、「シャンクスの方がモテるが自分から手を出すのはベックマンの方が多い」とも判明。海賊なのでおかしくはないが、クールな彼が手を出しまくっているとは驚きである。

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