■「ロード歴史の本文」、火ノ傷の男、ジョイボーイ…謎だらけの最終地点「ラフテル」
ラフテルは、「偉大なる航路」の最終地点だ。第105話「記録指針(ログポース)」にてルフィたちは、双子岬の灯台守・クロッカスから最終地点「ラフテル」の存在を初めて知らされた。
歴史上、その島に上陸したのはロジャー海賊団のみであり、多くの謎に包まれている。
まず、ラフテルはどこにあるのかという謎がある。実はこの島へは「記録指針(ログポース)」をたどっても到達できないことが判明している。
第818話「くじらの中で」では、「ロード歴史の本文(ポーネグリフ)」を4つ集めることで、ラフテルへの上陸方法がようやくわかるとイヌアラシ公爵が明かした。しかし、この「ロード歴史の本文」を4つ集めるのが至難の業だ。
そのうち3つの在り処は分かっている。ひとつは常に移動する島「ゾウ」にあり、元四皇のカイドウ、そしてビッグ・マムことシャーロット・リンリンが所有していた。
しかし4つ目にかんしては、どこにあるのかも不明な状況なのだ。麦わらの一味が手に入れた「ロード歴史の本文」は3つ。残り1つさえ手に入れられれば、ラフテルの場所が判明するところまで来ている。
4つ目の「ロード歴史の本文」は、「火ノ傷の男」と呼ばれる謎の人物が所有しているのではないかと噂されている。
この男は、第1056話「CROSS GUILD」で、ユースタス・キッドが「"火ノ傷"の男を捜せってのか?」と発言したことで注目を集めた。どうやらラフテルを目指し、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れるには、その謎の男を見つけ出すことが必要不可欠なようだ。
今のところはほとんど手がかりがなく、その正体も謎に包まれているが、この人物が鍵を握っていることは間違いない。
そしてラフテルには何があるのか、という部分も大きな謎だ。ロジャーが上陸した時には、「ジョイボーイ」という人物が残したとされる「とんでもない宝」が残されていたという。
その宝を見たロジャーは、仲間とともに涙が出るほど大笑いし、その名もなき島を「Laugh Tale(笑い話)」と名づけている。
最終章に入っても、いまだベールに包まれたままのラフテル。どこにあるのか、そしてそこにはいったい何があるのか。これらの謎は、ルフィたちがラフテルに到達したときに明らかになるはずだ。
『ONE PIECE』は、伏線が散りばめられたストーリーも魅力の作品だ。最終章ということで、そう遠くないうちにオールブルーやラフテルにまつわる謎もじわじわと明かされていくことだろう。
果たして読者の予想は当たっているのか、それともわれわれの想像を遥かに超える結末が待っているのか……今後の展開が非常に楽しみだ。