カプコンのベルトスクロールアクションの名作ゲーム『ファイナルファイト』は、今から35年前の1989年にアーケード版で登場、翌年にはスーパーファミコン版が発売され人気を博した。学生だった当時は、友人たちと必死になってクリアを目指し熱くなったものだ。
さて、そんな名作を久しぶりにプレイしたいと思い、Nintendo Switchの『Capcom Arcade Stadium』から購入してみた。
筆者が感動しながら遊んでいると、高校3年生の長男がうずうずしているのがチラッと見えたので誘ってみることに。すると意外にも、当時の“あるあるネタ”で盛り上がることができた。令和の高校生とのバトル模様を今回は伝えていこう。
■市長のフライングパイルドライバーは隙だらけ…?
『ファイナルファイト』のストーリーは、犯罪集団に娘・ジェシカをさらわれてしまった市長・ハガーと、その娘の恋人・コーディーが彼女の救出を目指して戦うというもの。
現代のゲームと比べるとどうしても見劣りはするものの、アーケード版なのでグラフィックはなかなか迫力がある。当時はド迫力なバトル!と、誇らしげにプレイしていたものだ。
操作キャラは長男がコーディーで、筆者はハガーを選択。「何、そのムキムキ」と長男が揶揄してきたので、コイツは戦う市長であることを教えた。
スタートしてから長男はボタン連打で攻撃していたが、ひとまずハメ技は教えないでおいた。筆者は、ハガーのボディプレスやパイルドライバーで縦横無尽に敵を倒していく。途中、長男がハガーのパワフルな攻撃に興味を抱いたので替わってあげたところ、同じように敵をなぎ倒していく。
このパイルドライバーはジャンプして勢いをつける「フライングパイルドライバー」で、脳天破裂するんじゃないかというほどの必殺技だ。ただし、技を放ったあと、なぜか反動で後方に飛びのいてしまう。着地したあとは無防備になるので、背後にいる敵にボカボカ殴られてしまうのだ。
これは当時、筆者もよくやられたものだった。パイルドライバーの威力に魅入られて何度も放つものの、そのたびに攻撃され削られていくのが難しい。「なんで後ろに跳ねるんや?」長男の訴えも、ハガーには届かないようである……。
■唐突に現れて増えていくアンドレにビビリ、ソドムにやられる
ゲームを進めていくと、印象深い巨体のアンドレに出くわす。「何コイツ! デカっ!」と、これには長男もビックリだ。もちろんモデルは元プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントさんで間違いないだろう。って、教えても「誰それ?」となるので、もはや言うまい。
このアンドレは巨体で急に突進してくるし、手を広げて近づいてくるので、「掴まれたら終わり……」という印象を与えてくる。おそらく多くの初見プレイヤーをビビらせただろう。筆者もその一人だ。
アンドレは体力も多く、複数登場してなかなか倒せないうえに耐久力もある。それでいて、なんとザコキャラという立ち位置なのだから驚きだ。ハガーを操作していても体格差を感じてしまうので、コーディーやガイを選択していたら、そのデカさにより脅威を抱いてしまうものだろう。
さらに進めていくと、ステージ2のボスであるソドムが登場。動きに惑わされ、二人ともやられてしまった。そういえば、ソドムは初見プレイだとかなり手強かったことを思い出す。
挟み込めばいいのに、ジャンプをしながら2人とも同じ位置に立ってしまい、ともに攻撃を受けてしまう。これ、友達とのプレイでもあったなあと思い出に浸っていたら、「いや、体力ないから早く動いてって!」と、長男からお叱りを受けてしまった。