超強力装備も「パチスロ」もヤバイ…歴代『ドラゴンクエスト』で勇者たちをトリコにした「カジノの魔力」の画像
ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(編集部撮影)

 6月18日に任天堂の新作情報番組『Nintendo Direct 2024.6.18』が配信。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のHD-2Dリメイク版の11月14日の発売決定と、『ドラゴンクエスト』および『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のリメイクが来年発売と発表され、今なお『ドラクエ』シリーズが世界中の注目を集めている。

 近隣のザコ敵を倒してレベルアップし、地道にゴールドを貯めて装備を整え、ある程度強くなったらイベントをこなして次のステップへと進む。1986年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された第1作『ドラゴンクエスト』から基本的にこの攻略方法に変わりはないが、その冒険の大きな寄り道要素となるのが、各シリーズに登場してきた「カジノ」だ。

 ゲーム内でのカジノの楽しみ方や稼ぎ方は人それぞれ。運試しのスロット、戦略を試すポーカー、ルーレットのスリルなど、多彩なミニゲームが揃っている。それだけでも十分に楽しめるので、ついつい勝負に熱くなり、冒険がおろそかになってしまったプレイヤーも少なくないだろう。

 リメイク版『ドラクエ3』や、さらには制作が発表されている『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』でどのようなカジノが用意されているか気になる人は多いと思うが、今回は『ドラクエ』シリーズを通じて進化してきたカジノの歴史と、その魅力を改めて紹介していこう。

■初のカジノ導入作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』

 ファミコン『ドラクエ2』では「ふくびき」ができ、『ドラクエ3』ではゴールドを賭ける「モンスター格闘場」が登場。そして『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』でシリーズ初のカジノが導入され、その後のナンバリング作品における恒例の娯楽施設となった(『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を除く)。本作では、章ごとに異なるレートのカジノコインが特徴で、「スロット」「ポーカー」「格闘場」の3つのミニゲームが楽しめるものだった。

「スロット」と「ポーカー」はシリーズ定番のゲーム。「格闘場」は『ドラクエ3』から取り入れられたもので、モンスター同士を戦わせ、勝ちそうなモンスターにゴールドを賭け、そのモンスターが勝てば倍率に応じた金額が払い戻されるというもの。

 カジノで集めたコインは、景品交換所で強力なアイテムと交換可能。特に「はぐれメタルのたて」は作中最強の守備力を誇り、5章突入後すぐに入手可能となるが、ゲームバランスの崩壊を招きかねないほど。

 このようなバランス崩壊級のアイテムは『天空シリーズ』の恒例であり、『ドラクエ5』では中盤のはじまりにある町・オラクルベリーのカジノで、作中最強クラスの武器「メタルキングのけん」や「グリンガムのムチ」が入手可能。ここで入手するとしばらくはザコ敵を一撃で一掃でき、冒険中に武器に困ることはなくなる。

 同様に、『ドラクエ6』でも序盤のサンマリーノのカジノで冒険後半で手に入る「ドラゴンシールド」や「プラチナメイル」が入手可能で、シリーズ屈指のボス「ムドー」さえ楽になってしまう。

■シリーズ最大の「ぶっ壊れ」だった『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』のカジノは、「旅の宿(過去・現代)」と冒険後半に訪れる「コスタール(現代)」の2箇所に設置されており、また移民の町を育てることで遊ぶことができるようになる。

 同作では、シリーズ伝統の「スロット」「ポーカー」に加え、新たに「ラッキーパネル」が登場。これは、お手つきを3回行うまでの間にそろえたカードのアイテムやゴールドが入手できる神経衰弱タイプのゲーム。

 そんな「ラッキーパネル」だが、シリーズ屈指のバランス崩壊級ゲームとして思い出に残っているプレイヤーも多いのではないだろうか。

 特に、中盤に訪れる「旅の宿(過去)」では、5コイン=100ゴールドで挑戦でき、冒険後半まで使える強力な武器や防具を手に入れることが可能。入手したアイテムを売却することで、大量のゴールドを獲得することもできる。

 さらにリメイク版では、無駄な「ノーマルパネル」が廃止され、全てがアイテムパネルとなったため、これでもっとゲーム進行が楽になった。あまりの強力さからか、「ラッキーパネル」は『ドラクエ7』のみで、後のシリーズでは導入されていない。

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