■視覚的効果がパワーアップした迫力のバトルシーン
RPGの肝ともいえる戦闘シーンにも、さまざまな違いが見てとれる。2024年版PVにあった戦闘時のコマンド入力シーンでは、主人公たちのグラフィックがより細部まで鮮明に描かれていた。
風になびくマントや髪のうねりの動きもリアルで、装備品も2021年版に比べると詳細に描かれている。なお、最新PV映像では、女戦士が「くさりがま」らしき武器を持っている姿も確認できた。
また、戦闘中のダメージの表現方法も変更されているようだ。2021年版のPVでは、ダメージを受けると、そのキャラのHPバーが減り、残りHPのみが表示される仕様だったが、2024年版では攻撃を受けた直後にHPバーの横に被ダメージ数が表示され、視覚的にも分かりやすく改良されていた。
先日公開されたトレーラー映像はわずか2分弱の動画だったが、約3年という開発期間を経て、着実に改良が重ねられたことが感じられる内容だった。映像を見たファンから「ほんとにグラフィックが全然違う」「ここまで違うとなると作り直したのかな?」「何年も待ったかいがある」といったポジティブな感想が多かったのも頷ける。
しかし、一部のファンからは「個人的には旧版のグラフィックが結構好き」「正直旧の方が好みではあったけど、購買意欲は下がってない」という意見もあった。
このように、リメイクの方向性に関する好みは意見の分かれる部分だが、3年間も待ったファンの予想を上回る進化を遂げているのは間違いないだろう。今年11月14日のHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売が今から楽しみでならない。