『宇宙戦艦ヤマト』に『ミンキーモモ』『初音ミク』まで!? 『スーパーロボット大戦』参戦を果たした「意外すぎる作品」とはの画像
『スーパーロボット大戦V ープレミアムアニメソング&サウンドエディションー』(バンダイナムコエンターテインメント)

 さまざまなアニメ作品のメカが競演するシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』シリーズ。その原点であるゲームボーイ版『スーパーロボット大戦』の発売から、早くも33年が経過した。

 その間に発売されたタイトルには、幅広いロボット作品から多数のメカやキャラが参戦。今となっては『スパロボ』未登場のロボット作品を探すほうが難しいくらいになっている。

 しかし、30年以上続く『スパロボ』の長い歴史のなかには、ファンをも驚かせた意外な参戦作品があったことも忘れられない。今回は、そんな変わり種作品を紹介しよう。

■スペースオペラの金字塔『宇宙戦艦ヤマト』

 主人公が巨大ロボットに乗りこんで戦う作品の元祖『マジンガーZ』、変形合体する巨大ロボット作品の金字塔『ゲッターロボ』、リアリティあふれる描写が人気を集めた『機動戦士ガンダム』シリーズという3作品を中心にはじまった『スパロボ』シリーズ。

 それらの作品にも負けない、日本を代表するSFアニメ作品といえば『宇宙戦艦ヤマト』だろう。実は、ヤマトが登場する『宇宙戦艦ヤマト2199』が、『スーパーロボット大戦V』(2017年発売)に初参戦した。

 そもそもロボットアニメではない『ヤマト』だが、各方面からの熱い要望があり、参戦が実現したという背景がある。『スパロボ』における「宇宙戦艦ヤマト」は、もちろん母艦として活躍。ヤマトを旗艦にして、さまざまなロボット作品の機体を進軍させられるのは、胸躍る体験だった。

『ヤマト』はシナリオにも大きく関わっており、ガミラス人の女性パイロット「メルダ・ディッツ」がプレイアブルキャラクターになる隠し要素も! 『スパロボ』の“お約束”にもバッチリ組みこまれていた。

■『バーチャロン』との融合で『初音ミク』が登場?

 ボーカロイドというジャンルを確立したバーチャルシンガー「初音ミク」も、『スパロボ』に登場していることをご存知だろうか。

 2013年発売の『スーパーロボット大戦UX』に、セガのロボット格闘ゲーム『電脳戦機バーチャロン』の機体が参戦。それは初音ミクとコラボした「フェイ・イェンHD」で、独特のツインテールや衣装のカラーに至るまで、初音ミク仕様になったフェイ・イェンだったのだ。

 戦うキャラクター的にはフェイ・イェンだが、ボイスは初音ミク(声:藤田咲)そのものであり、ミクの楽曲3曲が戦闘BGMとして収録されている。

 なお、フェイの心のなかを描いたシーンに、本物の「初音ミク」らしきキャラクターが登場している点も見逃せない。

 他作品とのクロスオーバーも注目を集め、歌姫つながりで『マクロスF』と良く絡み、ほかにも『蒼穹のファフナー』や『機神咆吼デモンベイン』とのクロスオーバーは秀逸だった。

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