■「おまえはオレにとって弟だ!!」バットを胸に泣くシーン
ケンシロウは物語の終わりのシーンでも熱い涙を流している。
物語終盤、大人になったバットは、リンはケンシロウと結ばれるべきだと身を引いた。その後、リンとケンシロウは記憶喪失になってしまう。
バットはケンシロウを逆恨みしているボルゲの前にケンシロウのフリをして立ち向かうのだが、戦いに負けたバットはボルゲからひどい虐待を受けていた。
その場に駆けつけ、記憶を取り戻したケンシロウ。瀕死のバットを救い出し抱きしめ、「おまえはオレにとって弟だ!!」と、涙を流すのであった。
これまでケンシロウを兄のように慕ってきたバット。最期に、“お前は弟だ”、“すばらしい男だった”と言われたのが嬉しかったのだろう。涙を流し笑みを浮かべながら、この世を去っていく。
このシーンは『北斗の拳』最終話にして、とても感動的な場面だ。しかも、涙で今生の別れかと思いきや……ケンシロウが最後に見せた秘孔技が光るところにも注目である。
ケンシロウは今回紹介したシーン以外でも何度か涙を流している。しかもケンシロウだけでなく、友人のレイや強敵のサウザー、宿敵であるラオウにいたっても熱い涙を流すシーンは複数あるのだ。
彼らが涙を流すシーンはいずれも胸アツ展開なので、ぜひ男たちの涙するシーンを作品でチェックしてほしい。