■臨海学校でドラマが…『To LOVEる ーとらぶるー』

 2006年から2009年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた人気ラブコメ漫画『To LOVEる ーとらぶるー』(漫画:矢吹健太朗氏、脚本:長谷見沙貴氏)。本作には、修学旅行編は出てこないが、それとシチュエーション的にはよく似た「臨海学校」のエピソードが存在する。

 本作は男子高校生・結城梨斗(リト)と宇宙から来た美少女・ララの出会いをきっかけに、リトの周りで巻き起こるハチャメチャな日常を描いており、お色気シーンが満載なのも魅力のひとつだ。

 臨海学校のエピソードでは、リトと彼の想い人である西連寺春菜の関係が大きく動いていく。春菜とリトがふたりで肝試しをするトラブルが発生したり、誤って女子部屋に入ってしまったリトを隠すために春菜の布団に隠れたりと、見ているこちらもドキドキしてしまう内容になっていた。

 本作のお決まりの展開でもあるララの発明品によるドタバタ劇も描かれていて、作品の面白さがぎゅっと詰まっているエピソードだ。リトと春菜が距離を縮めるだけでなく、リトがララを意識し始めるなど、その後のストーリーに大きくかかわる展開もみられた。

 

 今回は学園ラブコメには欠かせない修学旅行エピソードを紹介してきた。学校の外での「旅行」という非日常だからこそ起こるイベントが満載で、登場人物同士の距離がぐっと縮まるのにもドキドキさせられること間違いなしだ。

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