■最高の相棒は人工知能を搭載した喋るドリームカー…『ナイトライダー』
人と車の異色のバディ作品『ナイトライダー(原題:KNIGHT RIDER)』(1982年)は、私立探偵機関の調査員“ナイトライダー”ことマイケル・ナイトが、人工知能K.I.T.T.(キット)を搭載した“喋る車”「ナイト2000(※以降キット)」を相棒に、さまざまな事件を解決する特撮アクション。
マイケルは元刑事でありながら、不法侵入やキットを使ったハッキングなどの違法行為を行うため、キットから何時も注意をされてしまうのだが、本作ではこうしたやり取りが“お約束”として毎話登場。今でいう超AIであるキットは正論を述べながらも、良くも悪くもマイケルを最も理解する相棒だ。
そんな一人と一機の掛け合いも魅力ではあるが、キットの車体に搭載された武器や性能も子どもたちを夢中にさせた。車体後部から吹き出す煙幕をはじめ、ロケット弾や火炎放射、さらに1980年代ながらテレビ電話が設置されているなど、当時も今もまさに「ドリームカー」である。
今回紹介した3作の共通点として、オープニングで物語の簡単な説明をしてくれるところ。その解説により、途中から見ても概要が何となくわかるのが、今思えば親切なうえ物語に入りやすい作りだった。また、後から付けられた長い邦題、さらにオープニングナレーションも作品への期待を掻き立てられたものだ。
最近はこうした人気海外ドラマのリブート作品が増えているようだが、新規層はそれを足がかりに、当時の作品に触れてみるのも良いかもしれない。