『FF6』に『サガフロ』でも!自力で気づくのは不可能レベル!? レトロRPGの「超入手困難アイテム&技」の画像
スーパーファミコン用ソフト『ファイナルファンタジーVI』 (編集部撮影)

 強力なボスを倒さなければならない。長いダンジョンをクリアしなければならない。シビアな操作を求められる。……などなど、RPGにおいて「レアなアイテム」を入手するためには厳しい条件が課されることが珍しくない。

 そんな中でもさらに、通常プレイだったら普通は考えもつかない、まるで「針に糸を通す」ような手順でしか手に入らないアイテムや技も存在する。

■いろいろな要素がシビア「モノな石」

 まずは、2022年にHD-2Dグラフィックによるリメイク版も発売となった1994年発売のスーパーファミコン用RPG『ライブ・ア・ライブ』より、「モノな石」だ。

 これは、ステータスのひとつである「知力」が50上がる、アイテム全体の中でもかなり強力な装備だが、入手するためには針の糸を通すような条件が必要になる。

 同作は「SF編」「幕末編」など7つの舞台を7人の主人公が攻略していくオムニバス形式で、「モノな石」は「原始編」にて展開されるメスゴリラのイベントの後に、荒野に向かうことで入手できる。だが、これが何も知らずにプレイをするとほぼスルーしてしまう。メスゴリラのイベント後に普通に進むと、そのまま最後のボス戦になだれ込み、原始編が終わってしまうのだ。

 荒野に戻って、人面岩を100回調べることで、マップ左に洞窟が出現する。ここは、100回以上ではなく、「ちょうど100回」なのがミソだ。

 人面岩を、ちょうど100回調べると、わずかに「ゴッ」という効果音が鳴る。このタイミングで、画面端に現れた洞窟に入ると、「モノな石」が拾えるのだ。100回を超えると洞窟はなくなってしまうし、ヒントは全くない。攻略本などを見ないで入手するのは不可能なアイテムだろう。

■困難だけれど描写が熱い「真アル・フェニックス」

 続いては1997年にプレイステーション用として発売されたRPG『サガ フロンティア』より「真アル・フェニックス」。

 同作は7人の主人公(リマスター版で8人に追加)の中から一人を選んでプレイするスタイルのRPGで、「真アル・フェニックス」はそのうちの一人である「レッド」が習得できる技だ。彼はヒーロー・アルカイザーに変身することで、通常技に加えてヒーロー技を閃いて使用可能だが、この技の入手条件を自力で発見するのは難しい。

 この技を閃くのは、敵組織「ブラッククロス」の幹部の一人である偽ヒーロー「メタルアルカイザー」との決戦にて。メタルアルカイザーが「ダークフェニックス」を使った直後にレッドが「アル・フェニックス」を使うと、その後に「真アル・フェニックス」を繰り出すことができるのだ。

 メタルアルカイザー戦は1回きりで、チャンスはその1戦だけである。もちろん、それまでにまず「アル・フェニックス」を覚えている必要もある。

 普段からアルカイザーに変身していれば、アル・フェニックスは意識しなくとも覚えていることがほとんどだが、アルカイザーへの変身条件が厳しいうえに、アルカイザー状態で戦闘に勝利しても、成長しないのである。なので、熟練者ほど、変身前の姿のままで戦いたがるのだ。

 ヒーローVS偽ヒーローによる必殺技のぶつけ合いは、特撮やアニメでは定番の、胸が熱くなる演出だ。初心者はクリアするだけで精一杯だし、熟練者はヒーロー技を覚えるのに苦労する。「真アル・フェニックス」の閃きはRPG史に残る名シーンだが、やはり、自力で発見できる人はごく少数だろう。

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