■『BLEACH』ザエルアポロ
久保帯人氏による『BLEACH』(集英社)のザエルアポロの最期もかなりキツイ。破面のマッドサイエンティストであるザエルアポロは、人体実験大好きキャラである。「あれ? このキャラと似たようなキャラが……」と考えた時に真っ先に浮かぶのは涅マユリだ。そのため、このふたりが直接対決をすることになり、その戦いはお互いの研究成果の発表の場にもなった。
そんな中、ザエルアポロはマユリに「超人薬」を投与されてしまう。この薬は投与されると感覚が研ぎ澄まされ、時間の感じ方が遅くなってしまう。そのため1秒が100年に感じられるほどになり、その感覚に肉体の動きが追いつかなくなる……。その後、マユリは「百年後まで御機嫌よう」と言い放つと、ザエルアポロの胸を刀で貫いた。
1秒が100年に感じる感覚というのはまったく想像できない。しかし、見えているのに動けずゆっくりと迫ってくる刃は恐怖でしかないだろう。
因果応報という言葉があるように、悪人の末路というものは最悪のものばかりだ。しかも、おこないが酷ければ酷いほど報いも比例して凄惨なものとなっている。
悪人がやられる姿はスッキリすることも多いが、あまりに悲惨すぎると後味の悪さも感じてしまう……。