■アッコちゃんをサポートするお上品な白猫「シッポナ」
最後は、「テクマクマヤコン」でおなじみの『ひみつのアッコちゃん』を見ていきたい。赤塚不二夫さんの漫画を原作に、1969年にアニメ1期が放送され、その後1988年と1998年にもアニメ化されている魔法少女アニメのパイオニア的作品だ。
作品の中で最も印象に残るマスコットキャラといえば、アッコちゃんが可愛がっていたメス猫の「シッポナ」だろう。彼女はアニメで初めて登場し、後に漫画にも描かれ一躍人気キャラとなった。
アニメのマスコットキャラは可愛さにフォーカスしているものが多いが、シッポナはどちらかというと美人。猫ではあるのだけど、どこか上品な雰囲気があり、時には色っぽい仕草も見せたりする。
いつもアッコちゃんのそばにいて、彼女の悩みを聞いたり一緒にトラブルを解決したりと出番は多い。とはいえ、シッポナは他の魔法少女アニメのマスコットキャラとはちょっと違い、妖精でもないし、魔法を使うこともないシンプルな猫である。
だが、アッコちゃんの絶対的な秘密である「変身」を知っている唯一の存在であり、彼女が全幅の信頼を寄せる重要な役どころで、アッコちゃんが魔法で猫に変身したときにだけ会話を交わせる。
シッポナという個性的な名前は、作中では父親の健一郎が名付け親で、彼が「Shipowner(船主)」と呼んでいたところ、子どもだったアッコちゃんがシッポナと発音。それが定着したというわけだ。
今回はなつかしいアニメにフォーカスしたが、いつの時代も魔法少女をサポートする可愛いマスコットキャラたちは、作品をパッと明るくしてくれる。お気に入りキャラのぬいぐるみを集めていたという視聴者も多いのではないだろうか。